
大宮駅で新幹線に乗る前、「どの駅弁を選ぼう?」と売り場の前で立ち止まったことはありませんか?種類が豊富すぎて、つい迷ってしまいますよね。
この記事は、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県酒田市在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利がご紹介しています。


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私自身、大宮駅の「駅弁屋 旨囲門」で「米澤牛焼肉重松川辨當」を購入し、自宅でじっくり味わった経験があります。
冷めても美味しいその味わいに、思わず「これは他の人にも教えたい!」と感じました。この記事では、駅弁大将軍受賞の実力、明治時代から続く歴史ストーリー、そして実際に食べて分かった魅力まで徹底解説します。
大宮駅で東北の名駅弁「米澤牛焼肉重松川辨當」が買える理由


大宮駅は東北新幹線と山形新幹線の重要な結節点。東北と首都圏をつなぐ「玄関口」だからこそ、本場の東北駅弁が手に入る貴重なスポットなんです。
今回ご紹介する「米澤牛焼肉重松川辨當」は、価格1,780円。2014年JR東日本主催「駅弁味の陣」で総合1位の「駅弁大将軍」を受賞した実力派です。
「駅弁味の陣」って何?これは、JR東日本エリアの駅弁を集めて、お客さんの投票で一番を決める大会のこと。実際に食べた人たちが選んだ駅弁なんです。
米澤牛焼肉重松川辨當をおすすめする3つの理由

駅弁大将軍受賞の実力|冷めても美味しい秘密

駅弁選びで一番気になるのは、「冷めても美味しいか」じゃないでしょうか?
米沢牛は脂の融点(脂が溶ける温度)が低いという特徴があります。つまり「冷たい状態でも口の中でとろけるように柔らかい」ということ。
私が酒田の自宅で食べた時も、購入から数時間経っていましたが、お肉の柔らかさと甘みがしっかり残っていました。むしろ、冷めることで秘伝のタレがお肉に馴染んで、ちょうど良い味わいになっていたんです。
家族みんなが喜ぶ内容の充実度

米沢牛の焼肉だけでなく、米沢牛肉団子(甘酢あん)も入っています。焼肉は甘めの濃厚タレで、小学生のお子さんなら喜ぶ味わい。肉団子はふわっとした食感で、甘酢のコクが子どもウケ抜群です。
赤カブ漬けが良いアクセント。濃い味のお肉と、さっぱりしたお漬物のバランスが絶妙で、最後まで飽きずに食べられます。ご飯は国産米を使用し、炊き加減もちょうど良い。
明治時代から続く駅弁文化の歴史
製造元の松川弁当店は、明治32年(1899年)創業。奥羽本線(福島県から青森県までを結ぶ東北縦断路線)開通とともに誕生した老舗です。

当時は駅のホームで「立ち売り」で販売していて、今でもその伝統を守り続けているというから驚き。お弁当を食べながら、そんな歴史に思いを馳せるのも旅の醍醐味ですね。
【実食レポート】米澤牛焼肉重松川辨當の魅力を徹底解説

開けた瞬間の第一印象|レトロな掛紙と彩り

大宮駅の「駅弁屋 旨囲門」で、たくさんの駅弁が並ぶ中、この駅弁を選んだ理由。それは、見た目が本当に美味しそうだったから。
紙製の重箱型容器を開けると、照りのある米沢牛の焼肉がお出迎え。レトロな掛紙も旅情を誘い、赤カブ漬けの鮮やかな赤色が全体を引き締めています。
米沢牛焼肉の味わい|甘めの濃厚タレとご飯の相性

一口食べた瞬間、「美味しい」と素直に感じました。甘めの濃厚タレがしっかり絡んだお肉は、脂の甘みとコクがあるのに、しつこくない。
お肉の量は60〜80g程度ですが、しっかりとした満足感があります。ご飯との相性が抜群で、思わずご飯が進んでしまうんですよね。
米沢牛肉団子のアクセント|ふわっとした食感と甘酢の妙
肉団子は予想以上にクオリティが高い!ふわっとした食感で、甘酢あんのコクが印象的。焼肉とは違う味わいで、飽きさせない工夫が感じられます。
ボリューム感と満足度
ご飯約200g、お肉60〜80g程度で、片手で持てる標準的なサイズ。新幹線のテーブルでも食べやすい大きさです。1,780円という価格を考えても、納得のクオリティとボリュームバランスですね。
米沢牛と駅弁の歴史|明治時代から続く文化のストーリー

米沢に牛食文化が根付いた歴史

ここで少し話が脱線しますが、なぜ米沢で牛肉文化が発展したのか、ご存知ですか?
明治維新後、米沢藩の英学校にイギリス人の先生が赴任。その先生が、農耕用の牛を「食べてみたらどうだ」と提案したのが始まりです。
当時の日本では、牛を食べる文化はほとんどありませんでした。でも、米沢では挑戦し、これが大成功。牛鍋(すき焼きの原型)として広まり、やがて全国的なブランド和牛として認知されました。
外国人の一言がきっかけだったなんて、面白いですよね。
駅弁大将軍受賞までの道のり
126年の歴史の中で、松川弁当店は技術と味を磨き続けてきました。その努力が実を結んだのが、2014年の「駅弁大将軍」受賞。
老舗が伝統を守りながらも、現代の味覚に合わせて進化し続けている。そんな姿勢が、この受賞につながったんだと思います。
大宮駅での購入ガイド|確実に手に入れる方法

販売場所と営業時間
項目 | 詳細 |
店舗名 | 駅弁屋 旨囲門(えきべんや うまいもん)ecute大宮店 |
場所 | 大宮駅中央改札(南)内、エキュート大宮内 |
営業時間 | 全日 6:00〜22:00 |
注意点 | 改札内店舗のため、入場券または乗車券が必要 |
中央改札(南)を入ると、エキュート大宮の入口がすぐに見えます。その一角に「駅弁屋 旨囲門」があるので、迷うことはないでしょう。
購入のコツとタイミング
人気商品なので、朝の早い時間帯(6:00〜8:00)や夕方以降は品薄になりがち。週末や連休前は、早めの購入がおすすめです。
売り切れていたら、店員さんに入荷時間を確認してみましょう。

「駅弁屋 旨囲門」には他にも魅力的な東北の駅弁がたくさんあるので、第二候補も考えておくと安心ですよ。
保存と食べ頃
冷たい状態で販売されますが、冷めても美味しい設計。購入後2〜3時間程度が、最も味が馴染んで美味しいタイミングです。真夏は保冷剤があると安心ですが、新幹線の車内は空調が効いているので通常は問題ありません。
ecute大宮「駅弁屋 旨囲門」 公式サイト
FAQ|米澤牛焼肉重松川辨當のよくある質問

Q1. 温め直しはできますか?
A. 冷めても美味しい設計のため、温め直しは不要です。冷たい状態での提供を前提に味付けされているので、そのままが最適です。
Q2. 子どもでも食べられる味付けですか?
A. 甘めの濃厚タレなので、小学生のお子さんなら問題なく楽しめます。肉団子の甘酢あんも子どもに人気。辛い味付けではないので、安心してください。
Q3. 大宮駅以外ではどこで買えますか?
A. 東京駅「駅弁屋祭」、本場の米沢駅、山形駅などで購入可能です。全国各地の駅弁大会などでも取り扱いがあることがあります。
Q4. 賞味期限はどのくらいですか?
A. 当日中が推奨されています。購入時にパッケージに記載されている消費期限を必ず確認してください。
まとめ|大宮駅で東北の名駅弁を味わう贅沢

大宮駅は、東北新幹線の要衝だからこそ出会える、名品駅弁の宝庫です。
「米澤牛焼肉重松川辨當」は、明治時代から続く歴史と文化、そして現代の技術が融合した逸品。1,780円という価格は、126年の物語と駅弁大将軍の実力を考えれば、決して高くありません。
旅の始まりに、この駅弁を選ぶことで、美味しさだけでなく、米沢の歴史や文化というストーリーも一緒に味わうことができます。
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