
「今年の秋も家族で紅葉を見に行きたいけど、京都や日光はもう何回も行ったし、どこも混雑がすごくて…」そんなお悩み、よくわかります!
そこでおすすめしたいのが、宮城・岩手・秋田の三県にまたがる栗駒山。「神の絨毯」と呼ばれる圧巻の紅葉が、実は家族連れでも安心して楽しめるんです。
この記事は、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県酒田市在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利がご紹介しています。


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東北在住の私だからこそ知っている、2025年の見頃時期や混雑を避けるコツ、小学生でも楽しめる登山ルートから、下山後の温泉・グルメ情報まで詳しくお伝えします。関東とは全く違う雄大な自然に、きっとお子さんたちも目を輝かせるはず!
今年の秋は、家族で特別な思い出を作りませんか?
併せて読みたい:東北の紅葉 おすすめスポットTOP10【2025年見頃予想付き】家族旅行の決定版

栗駒山ってどんな場所?〜三県にまたがる特別な山〜

「栗駒山って初めて聞いたんだけど、どんなところ?」という方、ご安心ください!私も東北を紹介する立場ですが、実際に訪れると観光者目線でも驚きの連続でした。
栗駒山は宮城・岩手・秋田の3県にまたがる標高1,626mの山です。面白いのが、県によって呼び名が違うこと。宮城県では「栗駒山」、岩手県では「須川岳」、秋田県では「大日岳」と呼ばれているんです。まるで3つの顔を持つ山みたいで素敵ですよね。
「駒の雪形」が名前の由来
名前の由来がとても興味深いんです。初夏になると山頂西側に馬の形をした雪が残るんですが、地元の人たちはこの「駒姿」を見て田植えの時期を判断していたそう。昔の人の知恵って本当にすごいですよね。

「雪形って何?」と思われる方もいるかもしれませんね。これは山の斜面に残った雪が、動物や人の形に見える現象のこと。自然が作り出すアートみたいなものですね。
1000年以上続く山岳信仰の聖地
ここからが歴史好きの方には特に面白いお話。栗駒山は平安時代から山岳信仰の聖地だったんです。山頂には駒形根神社の奥宮が祀られていて、今でも「御駒講」という信者さんたちが集団で登山をしています。
地元の観光協会の方にお話を聞いたら「地元の方のおじいちゃんも毎年お参りに登ってた」とおっしゃっていました。1000年以上も続く信仰って、考えただけで胸が熱くなりませんか?

「登山って宗教的な意味もあるの?」と疑問に思われた方もいるでしょう。日本の山岳信仰では、山そのものを神様として崇める文化があるんです。富士山や出羽三山なんかも同じですね。
活火山が作った神秘の風景
栗駒山は今も活動している活火山です。「えっ、危険じゃないの?」と心配される方もいるでしょうが、気象庁がしっかり監視していて、異常があれば速やかに情報が発信されるので安心してください。
1944年の水蒸気爆発でできた「昭和湖」は、エメラルドグリーンの美しい火口湖。実際に見ると本当に神秘的で、家族連れで訪れた方からは「子どもたちが『わあ、すごい色!』って目を丸くしていました」という声をよく聞きます。
なぜ今、栗駒山の紅葉が家族旅行におすすめなのか


「東北の山って、なんだか遠いし大変そう…」そう思っていませんか?実は私の知人の家族旅行者も最初は同じことを言っていました。でも実際に行ってみたら「こんなに手軽に行けるなんて!」って驚いていたんです。
東京から意外と近い!
東北新幹線で東京からくりこま高原駅まで約2時間半。実は箱根や伊豆に行くのとそんなに変わらない時間なんです。「えっ、そうなの?」と思った方、私も最初はビックリしました。
頑張れば日帰りも可能ですが、せっかくなら1泊2日でゆっくり楽しむのがおすすめ。温泉にも入れるし、地元の美味しいものもたっぷり味わえますよ。
体力に応じて小学生でも登山体験
「うちの子、登山なんてできるかしら?」という心配をされる方もいらっしゃると思いますが、栗駒山の中央コースなら、体力のある小学生でも登頂可能です。ただし、低学年は特に個人差があるので、保護者の方がしっかりサポートしてあげることが大切です。
地元の山岳ガイドさんに聞いた話では「無理をせず、子どものペースに合わせて楽しく歩けば、小学生でも山頂を目指せますよ。でも途中で疲れたら引き返すのも勇気ある判断です」とのこと。

「登山の装備って大変そう」と思う方もいるかもしれませんね。基本は歩きやすい靴と動きやすい服装があればOK。詳しい装備については後でお話しますね。
標高差で1か月間楽しめる紅葉
普通の紅葉スポットって、見頃が短いですよね?でも栗駒山は標高差があるので、なんと1か月以上紅葉を楽しめるんです。これって実はすごいことなんですよ。
2025年の紅葉見頃時期と絶景ポイント


さて、ここからは皆さんが一番気になる見頃時期について。「いつ行けばいいの?」という質問、本当によく受けます。
例年の見頃スケジュール
時期 | エリア | 主な樹木 | 見どころ |
9月下旬 | 山頂付近 | ナナカマド・ミネカエデ | 鮮やかな赤色 |
10月上旬 | 中腹エリア | ブナ・カエデ | 黄色とオレンジのグラデーション |
10月中旬 | 麓エリア | 広葉樹・針葉樹 | 緑との美しいコントラスト |
例年9月下旬〜10月中旬が見頃ですが、年によって気候の影響で前後します。出発前に栗原市の公式サイトで最新の色づき情報をチェックしてくださいね。
家族で楽しむ絶景ポイント
いわかがみ平展望台は絶対に外せません!駐車場からすぐなので、小さなお子さん連れでも安心。ここから見る山全体の紅葉は、まさに「神の絨毯」そのもの。
私が初めて見たとき、あまりの美しさに思わず「うわあ…」って声が出ちゃいました。写真じゃ伝わりきらない感動がそこにはあります。

「登山の装備って大変そう」と思う方もいるかもしれませんね。基本は歩きやすい靴と動きやすい服装があればOK。詳しい装備については後でお話しますね。
東京から栗駒山へのアクセス完全ガイド


「アクセスが複雑そうで心配」という声をよく聞きます。でも大丈夫!パターンは大きく2つだけなんです。
電車・バス派におすすめ
区間 | 交通手段 | 所要時間 | 備考 |
東京駅 → くりこま高原駅 | 東北新幹線 | 約2時間 | 指定席推奨 |
くりこま高原駅 → いわかがみ平 | 栗駒山紅葉号 | 約1時間 | 例年土日祝のみ運行 |
紅葉号バスは例年9月下旬〜10月中旬の土日祝日に運行される予約不要のバスです。ただし、満員の場合は次の便を待つことになるので、時間に余裕を持っていきましょう。
運行日程や時刻は年度によって変更される場合があるため、必ず栗原市の公式サイトで最新情報をご確認ください。
栗原市 公式サイト

「家族連れで電車旅って大変じゃない?」と心配する方もいらっしゃるでしょう。でも新幹線なら車内を歩き回れるし、駅弁を食べたりして、それも旅の楽しみの一つですよね。
マイカー派の注意点
車で行く場合は、紅葉時期の交通規制に要注意!例年9月下旬〜10月中旬は、いわかがみ平までマイカーで行けません。指定の臨時駐車場からシャトルバスに乗り換えです。
「えー、面倒!」と思うかもしれませんが、これも環境保護のため。美しい自然を守るためなので、ご協力をお願いします。
シャトルバス代は大人500円程度。「環境保護協力金」という名目で、納得できますよね。
家族連れで利用された方に聞いた話では「シャトルバスも楽しかったです。地元の運転手さんが面白い話をしてくれて、子どもたちが大喜びでした」とのことでした。
家族で楽しむ栗駒山〜体力に応じて安全に登山体験〜


「登山って、うちの子にはまだ早いかな…」そんな心配をされる方もいらっしゃいます。栗駒山なら体力に応じて家族みんなで楽しめますよ。
中央コースが断然おすすめ
栗駒山には9つの登山道がありますが、家族連れには断然「中央コース」がおすすめ。整備された道で、標識もしっかりしているので迷う心配がありません。
「1時間半も歩けるかな?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。でも途中にベンチもあるし、景色を楽しみながらゆっくり歩けば、意外とあっという間ですよ。
子どもと歩く時のコツ
こまめな休憩が一番大切。15分歩いたら5分休憩くらいのペースで十分です。「まだ疲れてないよ!」と言うお子さんでも、水分補給はしっかりと。
写真撮影を楽しみながら歩くのもおすすめ。「あの木、きれいな色だね」「この葉っぱ、何色に見える?」なんて会話しながら歩けば、お子さんも飽きません。

「登山靴って必要?」とよく聞かれますが、スニーカーでも大丈夫。ただし、滑りにくいソールのものを選んでくださいね。
世界谷地原生花園で自然学習
世界谷地(せかいやち)原生花園もぜひ立ち寄ってほしいスポット。駐車場から徒歩15分で、高山植物の宝庫なんです。
「湿原って何?」とお子さんに聞かれたら、「水がたまって特別な植物が育つ場所」と説明してあげてください。ミズバショウやニッコウキスゲなど、普段見ることのない植物に出会えますよ。

秋には紅葉も美しく、栗駒山とはまた違った魅力があります。「お花の時期にまた来ようね」なんて約束しちゃうかもしれませんね。
疲れた身体を癒す〜家族で楽しむ温泉とグルメ〜


登山の後のお楽しみといえば、やっぱり温泉!「子連れでも大丈夫?」という心配をされる方もいらっしゃいますが、東北の温泉は家族連れウェルカムなところがほとんどです。
歴史ある温泉で家族タイム
須川高原温泉は1100年以上の歴史を持つ名湯。「そんなに昔からあるの?」と驚く方も多いでしょう。平安時代から湧いている温泉って、ロマンがありますよね。
実際に入ってみると、肌がツルツルになって「あー、疲れが取れる〜」って実感できます。私も仕事で疲れた時はよく温泉に行くんですが、やっぱり自然の中の温泉は格別です。
東北の味覚を家族で堪能

グルメも東北旅行の大きな楽しみの一つ!特におすすめなのが岩魚(いわな)料理。川魚の中でも特に美味しくて、お子さんでも食べやすいんです。
「魚が苦手な子どもでも大丈夫?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。岩魚のフリッター(洋風天ぷら)は、タレが甘めでお子様にも人気。
家族旅行を成功させるための実践的アドバイス

「初めての東北旅行、何を準備すればいいの?」という疑問にお答えします。難しく考える必要はありませんが、いくつかポイントがあります。
子連れ旅行の持ち物リスト
必須アイテム | 備考 |
歩きやすい靴 | スニーカーでOK、滑りにくいものを |
レインウェア | 山の天気は変わりやすい |
帽子・日焼け止め | 高地は紫外線が強い |
常備薬・絆創膏 | いざという時のため |
カメラ | スマホでも十分 |
軽食・飲み物 | 登山中の栄養補給に |
「そんなにたくさん?」と思うかもしれませんが、全部リュック一つに入る程度。特別な装備は必要ありません。

「レインウェアって必要?」と疑問に思う方もいるでしょう。山の天気は本当に変わりやすくて、さっきまで晴れていたのに急に雨が降ることも。100円ショップのカッパでも十分なので、ぜひ持参してくださいね。
混雑を避ける家族旅行のコツ
「人が多いとお子さんが疲れちゃいそう…」という心配、ありますよね。早朝出発がおすすめです。午前9時〜午後3時がピークなので、朝早く出発すれば人込みを避けられます。
私がおすすめするスケジュール:
- 6:00 東京出発(朝食は電車内で)
- 9:00 くりこま高原駅着
- 10:00 いわかがみ平着・登山開始
- 13:00 下山・昼食
- 15:00 温泉でリラックス
- 16:00 帰路へ

「朝6時は早すぎない?」と思うかもしれませんが、お子さんって案外早起きが平気。むしろ「冒険みたい!」って喜んだりするという話をよく聞きます。
安全な登山のための注意点
天候確認は必須。雨や霧の日は視界が悪くなるので、無理をしないのが一番です。「せっかく来たのに…」という気持ちもわかりますが、安全第一。
お子さんのペースに合わせるのも大切。大人の感覚で「もう少し」と思っても、お子さんは正直に疲れを表現します。「疲れた」と言ったら、素直に休憩してあげてくださいね。
宿泊するならここ!家族におすすめの宿選び


「どこに泊まればいいの?」というご相談もよく受けます。東北の宿は本当に心温まるおもてなしをしてくれるので、どこを選んでも間違いありません。
温泉と自然を満喫できる宿
須川高原温泉は標高1,100mの高原にある一軒宿。源泉かけ流しの温泉と、窓から見える絶景が自慢です。「高いところにあるから景色がいいの?」と思う方、その通り!雲海が見えることもあるんですよ。
アクセス重視なら
くりこま高原駅周辺のホテルも便利。新幹線の駅から近いので、荷物が多い家族連れには特におすすめです。「翌日の登山に備えてゆっくり休みたい」という方にもぴったり。
ただし、紅葉シーズンは予約が取りにくいので、6〜7月頃には予約することをおすすめします。「えー、そんなに早くから?」と思うかもしれませんが、人気の宿はあっという間に埋まっちゃうんです。
FAQ(よくある質問)

Q1: 小学1年生でも山頂まで登れますか?
A: 中央コースなら体力のあるお子さんでも登頂可能ですが、低学年は特に個人差があります。保護者の方がしっかりサポートし、お子さんのペースに合わせて無理をしないことが大切です。途中で引き返すことになっても、それも良い経験ですよ。
Q2: 雨の日でも楽しめますか?
A: 登山は難しくなりますが、ジオパークビジターセンターや屋内温泉施設など、屋内で楽しめるスポットも充実しています。「雨の日プラン」も立てておくと安心ですね。
Q3: 車酔いしやすい子どもがいる場合の対策は?
A: くりこま高原駅からバス利用がおすすめ。また、酔い止め薬の準備や、山道に入る前の休憩も効果的です。私の経験上、景色を見せてあげると気が紛れることも多いですよ。
まとめ〜東北の大自然が家族に与えてくれる特別な体験〜

実は私、最初に栗駒山に行った時「こんなに素晴らしい場所があるなんて、なぜ今まで知らなかったんだろう」って本当に思ったんです。都会では味わえない雄大な自然、1000年以上続く歴史と文化、そして家族で挑戦する登山体験。
2025年の秋、ぜひご家族で栗駒山の「神の絨毯」を体験してみてください。きっと、お子さんたちの心に深く刻まれる思い出になるはず。
普段の忙しい日常を離れて、ゆっくりと流れる東北時間の中で、家族の絆を深めませんか?素晴らしい景色と温かい人たちが、皆さんを待っています。
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