
夏休みの計画、もう決まりましたか?「どこか素敵な場所に家族で行きたいけど、子どもが飽きないかな…」「人混みは避けたいけど、思い出に残る体験をさせたい」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に東北の夏祭りは魅力的だけど、初めて訪れるとなると、どこで見るべきか、どう楽しむべきか、情報が少なくて不安になりますよね。
山形の花笠祭りは、400年以上の歴史を持つ東北を代表する夏祭りで、約100万人もの人が訪れる一大イベント。2025年は8月5日から7日まで開催されます。
この記事は、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県酒田市在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利がご紹介しています。


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この記事では、家族連れでも快適に過ごせる観覧スポットや、子ども向け体験プログラム、交通アクセスの裏技、初めての方でも花笠祭りを200%楽しめる情報をギュッと詰め込みました。
「花笠まつり、気になるけど・・・やっぱり人混みは避けたい…」そんなご家族には19時30分以降に観覧スポットへ向かうのがベストな戦略です。
夕暮れから夜にかけての光の変化で、花笠の色彩も一層美しく見えてきますよ。
はじめに:東北の夏を彩る花笠祭り

夏休みの長期休暇、どこに行こうか悩んでいませんか?東京の暑さから逃れて、ちょっと涼しい東北へ。特に夏祭りのシーズンなら、地域の熱気と文化を一度に体験できる絶好のチャンスです!
東北にはたくさんの素晴らしい祭りがありますが、山形の花笠祭りは特に家族連れにおすすめ。なぜかって?それは、見るだけでなく「参加できる」祭りだからなんです。
小さなお子さんでも体験できるプログラムが充実していて、ただ見学するだけじゃない家族の思い出が作れるんですよ。
花笠祭りとは?歴史と伝統を知る
「花笠祭り」という名前は聞いたことがあっても、実は詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?まずは、この祭りの魅力を知るところから始めましょう。
花笠祭りは400年以上の歴史を持つ山形の伝統行事です。もともとは江戸時代、最上川の舟運(船で物資を運ぶこと)で栄えた際に、船頭たちが安全を祈願するために始めた踊りでした。
この祭りの最大の特徴は、なんといっても「花笠」と呼ばれる笠!頭に被る笠に色とりどりの紅花(べにばな)をあしらったもので、踊り手が回したり傾けたりすると、まるで花の海が波打つような美しさです。山形は紅花の生産地として江戸時代に大繁栄したので、この花笠には地域の歴史と誇りがぎゅっと詰まっているんですね。

「花笠音頭」のメロディは一度聞いたら忘れられないくらいキャッチー。♪ヤッショ、マカショ♪という掛け声と共に、老若男女問わず踊れる振り付けの単純さが人気の秘密です。
ちなみに、現在使われている花笠は、1日かけて一つ一つ手作りされているんです。祭りの前には地元の方々が集まって花笠作りをする風景が見られますよ。この光景を見ると、地域の人々にとって花笠祭りがどれだけ大切なものかが伝わってきます。
2025年の花笠祭り開催情報
花笠祭りは2025年8月5日(月)〜7日(水)の3日間、毎日18時〜21時45分頃まで開催されます。平日開催ですが、お盆休み前なので有給を取って訪れる価値は十分ありますよ!
メイン会場は山形市の中心部、十日町から七日町にかけての通りです。
メイン会場だけでなく、複数の演舞場(えんぶじょう)があるので、混雑状況に応じて移動できるのも嬉しいポイント!
「祭りの3日間で、どこも同じ内容なの?」という疑問をお持ちの方もいるかと思います。実は、日によって参加団体が少し異なりますし、地元の方によると、最終日には踊り手の皆さんの技術が一段と磨かれているそう。時間に余裕があれば複数日訪れるのも一興です。
例年約100万人が訪れる大人気イベントなので、最新の情報は公式サイトでこまめに確認することをお勧めします。特に天候による変更などは当日でも更新されることがありますよ。

山形花笠まつり 公式サイト
家族連れのための花笠祭り観覧プラン
子供と一緒に楽しむためのスポット
花笠祭りを子供連れで楽しむなら、場所選びが超重要です!
「長時間、子供が持つかな…」という不安もありますよね。大丈夫です!祭りの途中には休憩時間があります。また、山形市役所近くには臨時の休憩スペースが設けられており、授乳室や子供向けの休憩コーナーもあるんです。場所を事前にチェックしておくと安心ですね。
そして見逃せないのが「自由参加コーナー」!これは各会場に設けられている、観客も踊りに参加できるスペースです。特に七日町会場の自由参加コーナーは広めで、子供も飛び入り参加しやすい雰囲気です。
混雑を避けるための穴場観覧時間
「でも、やっぱり人混みは避けたい…」そんなご家族には穴場の時間をご紹介します!
18時から19時の間は各会場がピーク時の混雑を迎えます。この時間帯を避けて、19時30分以降に観覧スポットへ向かうのがベストな戦略です。夕暮れから夜にかけての光の変化で、花笠の色彩も一層美しく見えてきますよ。

交通アクセスと駐車場情報
花笠祭りを楽しむ上で最大の難関は…そう、交通と駐車場問題です!特に家族連れだと荷物も多くなるので、移動手段は重要ですよね。
車でアクセスする場合は、祭り会場の周辺駐車場に合わせて約2,000台停められる有料駐車場があります。ただし、これが曲者。私が初めて訪れた時は「2,000台もあれば大丈夫でしょ」と思ったら、到着した時には満車の看板が…。その後1時間ほど駐車場探しに費やすハメになりました(涙)。
重要なのは到着時間!16時までに駐車場に到着するのがベスト。17時以降になると交通規制(17時50分〜22時)も始まり、道路が混雑して思うように進めなくなります。
「でも祭りは18時からじゃない?」と思われるかも知れませんが、早めに到着して市内散策や屋台巡りをするのがおすすめです。
花笠祭りを200%楽しむための体験プログラム
花笠踊り体験ワークショップ

ワークショップは、当日参加できる「自由参加コーナー」が各会場に設けられています。特に七日町会場の自由参加コーナーは広くて参加しやすい雰囲気。飛び入り参加OKなので、子どもの様子を見ながら「今なら乗り気かも!」というタイミングで参加できるのが魅力です。
ちなみに、参加する際の服装は動きやすければ何でもOK。浴衣だと雰囲気が出ますが、暑さや動きやすさを考えると、Tシャツと短パンでも全然問題ありません。むしろ、快適に楽しむことを優先すべきですね。
初めての花笠祭り FAQ
事前準備編
Q. 持っていくと便利なものは? A. 折りたたみ椅子は必須アイテム!特に小さな子連れなら、子どもが座れる場所を確保できると安心です。また、うちわやミストスプレーも暑さ対策として重宝します。私は冷感タオルも持参していて、子どもの首や額を冷やすのに使っています。あとは意外と忘れがちなのが耳栓。お祭りなので音楽や掛け声が大きく、敏感なお子さんは驚くことも。念のため持っておくと安心ですよ。
Q. 服装のアドバイスは? A. 8月の山形は昼間は30度を超える暑さですが、夜は少し涼しくなることも。半袖に薄手の羽織るものがあるといいでしょう。歩き回ることが多いので、靴は歩きやすいスニーカーがベスト。「夏祭りだから浴衣で行きたい!」という方も多いと思いますが、小さなお子さん連れなら動きやすい服装をおすすめします。
Q. 雨が降ったらどうなる? A. 花笠祭りは小雨程度なら開催されますが、大雨や台風などの荒天時は中止や内容変更になることも。念のため、折りたたみ傘やレインコートは持参しておくと安心です。特に子連れの場合、急な雨に備えてベビーカーレインカバーやポンチョ型レインコートがあると便利。最新の開催情報は公式サイトやSNSでこまめにチェックしてくださいね。
Q. 予算はどれくらい必要? A. 家族4人で日帰りなら、交通費や駐車場代、食事代、お土産代を含めて2〜3万円程度が目安です。宿泊する場合はプラス1〜3万円(宿のランクにより異なります)。私たちの経験では、屋台での食事代が意外と高くつくので注意が必要です。
Q. 小さな子供連れの注意点は? A. 人混みの中で子どもとはぐれないよう、目立つ色の服を着せたり、連絡先を書いたネームタグを持たせるのがおすすめ。また、暑さによる体調不良に注意が必要なので、こまめな水分補給を心がけてください。
当日の過ごし方
Q. トイレはどうなってる? A. 会場周辺には公衆トイレが設置されていますが、祭りのピーク時には長蛇の列ができることも…。特に子連れの場合は、デパートやショッピングモールのトイレを利用するのが賢明です。また、トイレの多い七日町会場エリアを中心に観覧場所を選ぶのも一つの戦略です。我が家は「トイレマップ」アプリを事前にダウンロードしておいて大活躍でした!
Q. 子供が飽きてしまったらどうする? A. 祭りの観覧は長時間になるため、小さなお子さんが飽きてしまうこともあるでしょう。そんな時のために、簡単なおやつや小さなおもちゃを持参しておくと便利です。また、観覧の合間に屋台巡りをするのも気分転換になります。どうしても飽きてしまったら、一度会場を離れて近くの公園で遊ばせるのも一つの方法。例えば、文翔館近くには小さな広場があり、少し走り回れるスペースがあります。「飽きるなんてもったいない!」と思わずに、子どものペースに合わせることが大切ですよ。
祭りのマナーとルール
Q. 写真撮影時の注意点は? A. 写真撮影は基本的に自由ですが、いくつか注意点があります。まず、フラッシュ撮影は踊り手の目に入ると危険なので控えましょう。また、通行の妨げにならないよう、立ち止まって撮影する場合は脇に寄ることを心がけてください。三脚の使用は混雑時には避けた方が無難です。何より、踊り手の皆さんの演舞を最優先に考え、撮影に夢中になりすぎないようにしましょう。特に子どもが「前に出て撮りたい!」と言い出すことがありますが、他の観客の視界を遮らないよう注意が必要です。
Q. ごみの処理方法は? A. 祭り会場には臨時のごみ箱が設置されていますが、基本的には「ごみは持ち帰る」精神で参加しましょう。特に屋台で食べた後のごみはかさばりますが、小さなごみ袋を持参しておくと便利です。また、一部の屋台では容器を返却するとデポジット(保証金)が戻るシステムを採用していることも。環境に配慮した祭りになるよう、私たちも協力したいですね。
Q. 子供が踊りに参加したいと言い出したら? A. 自由参加コーナーがあるので、そこで思う存分踊らせてあげましょう!初めは恥ずかしがるかもしれませんが、他の子どもたちも参加している様子を見れば、自然と輪の中に入っていくことが多いです。もし踊り方が分からなくても大丈夫。地元の方々が優しく教えてくれますよ。これは子どもたちにとって、地域の文化に触れる貴重な体験になります。ただし、メインの演舞中は見学に徹し、むやみに飛び入り参加しないようご注意を。
まとめ:家族で思い出に残る花笠祭り体験を
夏の思い出作りに、東北の熱気を体感できる山形の花笠祭り。400年以上の歴史を持つこの祭りは、見るだけでなく参加できる楽しさもあり、家族旅行にぴったりです。
2025年の花笠祭りは8月5日〜7日の開催。
私自身、山形の花笠祭りに何度か足を運びましたが、毎回新しい発見があります。
花笠祭りを通じて、東北の文化や歴史、人々の温かさに触れる体験は、きっとお子さんの心に残る宝物になるはず。自分の目で見て、耳で聞いて、体で感じる体験は、どんな教科書よりも素晴らしい学びの場になります。
山形には花笠祭り以外にも素晴らしい観光スポットがたくさんあります。ぜひ祭りと合わせて、山形の自然や文化、グルメも満喫してみてください。きっと「また来たい!」と思える場所になるはずです。
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