
「毎年夏休みの計画、どうしよう」って考えるの、本当に悩みますよね。
特に小さなお子さんがいるご家族は、みんなが楽しめる場所選びに頭を悩ませているのではないでしょうか。東京の喧騒を離れて、家族の思い出に残る特別な体験を求めているなら、東北の夏祭りはまさに最高の選択です!
実は私も東京から東北に移住するまで、東北の祭りの迫力と魅力を知りませんでした。でも一度体験したら、その感動は忘れられません。どんな高級リゾートでも味わえない宝物です。
この記事は、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県酒田市在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利がご紹介しています。


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2025年の夏、東北では青森ねぶた祭り、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつりという四大祭りが開催されます。それぞれの祭りの開催日と見どころから、家族向けのワークショップまで、この記事では実際に訪れた経験をもとに詳しくご紹介します。
はじめに:東北の夏を彩る四大祭り
心からおすすめしたいのが東北の夏祭り!東北の四大祭りは、日本が世界に誇る文化遺産とも言える素晴らしい伝統行事なんです。
「でも東北って遠いんじゃない?」「子連れで大丈夫かな?」
そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心ください。実は東京から東北は意外と近いんです。東京から東北新幹線で仙台まで約1時間半、青森まででも約3時間ほど。
東北の祭りの魅力は、単に「見る」だけでなく「体験できる」「感じられる」「触れられる」ということ。都会では味わえない本物の迫力と伝統、そして地元の人たちの温かいおもてなしが、家族の絆をぐっと深めてくれるんです。
東北四大祭りとは?それぞれの特徴と魅力
東北四大祭りの概要と共通点
東北四大祭りとは、東北地方で夏に開催される4つの代表的な祭り、「青森ねぶた祭り」「秋田竿燈まつり」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」の総称です。
これらの祭りはそれぞれに長い歴史と伝統があり、2009年には「山・鉾・屋台行事」として青森ねぶた祭りと秋田竿燈まつりがユネスコ無形文化遺産に登録されました。
「ユネスコ無形文化遺産って何?」という方に簡単に説明すると、世界的に価値のある伝統や文化を守るために国連の専門機関(ユネスコ)が認定したもの。つまり、世界が認めた「すごい祭り」なんです!
共通点としては、どの祭りも豊作祈願や悪霊退散といった願いが込められており、地域の人々の思いや歴史が色濃く反映されています。そして何より、祭りの期間中はその地域全体が熱気と興奮に包まれる、そんな特別な空間が生まれるんです。
祭りは単なる観光イベントではなく、地域の人々の暮らしの中に根付いた大切な文化です。だからこそ、実際に訪れて体験することで、教科書や写真では伝わらない感動が味わえました。
青森ねぶた祭り:2025年の見どころ(8月2日〜7日)

2025年の青森ねぶた祭りは8月2日から7日まで開催されます。
特に2025年は創立70周年という記念すべき年で、特別な演出やゲストも予定されているんです!
青森ねぶた祭りの最大の魅力は、なんといっても巨大な灯籠(ねぶた)の迫力。
高さ5メートル、幅9メートルにも及ぶ大型ねぶたが街中を練り歩く様子は、まさに圧巻です。
「ねぶた」とは、青森の方言で「眠気」を意味します。かつては農作業で疲れた体の眠気を払うために始まったとも言われています。現在の豪華絢爛なねぶたは、武者絵などを題材にした芸術作品です。
特に夜のねぶたは内側から照らされて、まるで巨大な行灯のよう。観光客の皆さんは「動く巨大アート」に目を丸くして見入ってしまうはず。
そして見どころはねぶただけではありません。「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声とともに踊る「ハネト」と呼ばれる踊り手たちも魅力の一つ。カラフルな衣装を身にまとい、鈴をつけて踊る姿は祭りの華やかさを一層引き立てます。

2025年は70周年ということで、子ども向けのねぶた作成ワークショップも充実する予定。小さな紙ねぶたを作る体験から、本物のねぶた制作の一部に参加できるプログラムまで、年齢に合わせた体験ができます。
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秋田竿燈まつり:2025年の見どころ(8月3日〜6日)

続いては、秋田竿燈まつり!2025年は8月3日から6日まで開催されます。
秋田竿燈(かんとう)まつりの見どころは、なんといっても「竿燈の妙技」。
重さ約50キロ、長さ約12メートルもある竿燈を、額・肩・腰・手のひらなどで絶妙なバランスを取りながら操る技は息をのむほど美しいんです。
「竿燈」って何?と思った方へ。竿燈は長い竹竿に提灯を46個ほど取り付けたもの。稲穂に見立てており、豊作を祈願する意味が込められています。夜空に浮かぶ光の稲穂の美しさは、写真では伝わりきらない感動があります。
私が初めて竿燈まつりを見たとき、その技術の高さに驚きました。「こんな重いものをよく支えられるなぁ」と思っていたら、隣にいた地元のおじさんが「これはな、力だけじゃなくてコツなんだよ」と教えてくれました。確かに、妙技を披露する方々の表情は力みがなく、どこか余裕すら感じるんです。
2025年は特別な形の竿燈も登場予定で、子ども向けの体験コーナーも充実します。実際に小型の竿燈を持ち上げる体験ができるので、お子さんにぜひチャレンジさせてみてください。

さらに、2025年は子ども向けの農業体験コーナーも予定されています。竿燈が稲穂を象徴していることから、実際の稲作について学べる機会があるのは、都会の子どもたちにとって貴重な経験になるはずです。
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山形花笠まつり:2025年の見どころ(8月5日〜7日)

私が特に思い入れのある山形花笠まつりの開催日は、2025年は8月5日から7日までの3日間、そして前日の8月4日には「花笠サマーフェスティバル」という観光物産市も開催されます。
山形花笠まつりの最大の魅力は、花笠を手に「ヤッショ、マカショ」の掛け声とともに踊る花笠踊りの行列です。夕方から夜にかけて行われるパレードは、約1万人もの踊り手が参加する圧巻のスケールなんです。
「花笠」って何?これは山形の郷土玩具「紅花」をかたどった笠のこと。山形は紅花の産地として栄えた歴史があり、その名残が祭りに息づいています。
2025年は第62回を迎える歴史ある祭りで、私も昨年参加してきましたが、そのエネルギーに圧倒されました。特に印象的だったのは、老若男女問わず踊りを楽しむ姿。小さな子どもから年配の方まで、みんなが同じリズムで踊る姿に、地域の文化が世代を超えて継承されている素晴らしさを感じました。
「でも踊りなんて見るだけじゃ子どもが飽きるんじゃ…」と心配するママさんも多いかもしれませんね。でも大丈夫!花笠まつりでは子ども向けの体験コーナーも充実しています。簡単な花笠踊りを教えてもらえるワークショップや、ミニ花笠作り体験など、子どもが楽しめるプログラムがたくさん。

そして前日の「花笠サマーフェスティバル」では、山形の特産品や郷土料理が楽しめる物産市が開かれます。私のイチオシは、やっぱり「さくらんぼ」と「だだちゃ豆」。山形のフルーツと野菜の鮮度と甘さは格別なんです。子どもたちにとっても、普段スーパーで見るものとは全く違う「本物の味」を体験できる貴重な機会になりますよ。
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仙台七夕まつり:2025年の見どころ(8月6日〜8日)

東北四大祭りの最後にご紹介する仙台七夕まつりは、2025年は8月6日から8日までの3日間開催されます。そして2025年は70周年という記念すべき年なので、特別に華やかな装飾と音楽イベントも予定されているんですよ。
仙台七夕まつりの魅力は、七夕飾りの豪華絢爛さ。商店街のアーケードや街中に吊るされた色とりどりの七夕飾りが、まるで別世界のような空間を作り出します。
七夕といえば、全国各地で行われていますが、仙台七夕まつりの特徴は「吹き流し」と呼ばれる長い紙の飾りや、丸い「くす玉」など、独特の装飾が豪華なこと。これは江戸時代の城下町文化から発展したもので、他の地域の七夕とは一味違う華やかさがあるんです。
その飾りの数なんと、約3,000本以上!商店街ごとに趣向を凝らした飾りつけを競い合うので、歩いているだけでも飽きることがありません。
子ども向けのイベントも充実していて、短冊に願い事を書いたり、ミニ七夕飾りを作ったりする体験コーナーがあります。

70周年を迎える2025年は、例年以上に豪華な飾り付けが予想されています。また、音楽イベントなども充実するので、飾りを見るだけでなく、耳でも楽しめる祭りになりそうです。
併せて読みたい:【2025年夏】 宮城県・仙台七夕まつり 家族連れ初参加の楽しみ方を徹底解説

東北四大祭りに関するFAQ
子連れで祭りを見る際の注意点は?
「子連れでも楽しめる?」というのは、多くの親御さんが気にされるポイント。結論から言うと、東北四大祭りはどれも子連れで十分楽しめます!ただし、いくつか注意点があります。

- 混雑時を避ける:特に夜の最も混雑する時間帯は、小さなお子さんには大変かも。昼間や比較的空いている時間帯を選びましょう。
- 熱中症対策:東北の夏も暑いので、帽子や水分補給は必須です。
- 休憩スポットを事前にチェック:子どもが疲れた時のために、休憩できる場所を把握しておくと安心。
- 迷子対策:人混みでは迷子になりやすいので、子どもに連絡先を書いた迷子札を持たせるのがおすすめ。蛍光色のTシャツなど、遠くからでも目立つ服装にするのも効果的です。
雨天時も祭りは開催される?
東北の夏は突然のにわか雨もよくあります。祭りの雨天時対応について知っておきましょう。

- 青森ねぶた祭り:小雨程度なら決行されますが、大雨の場合は中止になることも。中止の場合は、翌日に順延されることが多いです。
青森ねぶた祭公式サイト
- 秋田竿燈まつり:雨天時は「竿燈会館」での室内演技に変更されることがあります。屋内での演技は間近で見られるので、これはこれで貴重な機会です。
- 山形花笠まつり:雨天の場合、コースの短縮や山形市民会館での代替公演が行われることもあります。
山形花笠まつり公式サイト
- 仙台七夕まつり:商店街のアーケード内で行われるので、基本的に雨でも問題なく見学できます。これは子連れには大きなメリットですね!
祭りの公式サイトやSNSでは、雨天時の開催情報がリアルタイムで更新されることが多いので、旅行前に確認方法をチェックしておくと安心です。
まとめ:東北の祭りで家族の絆を深める夏の思い出を
東北の祭りの最大の魅力は、「都会では味わえない本物の体験」ができること。華やかな山車や踊り、伝統的な衣装、そして地元の人々の熱気…これらはテレビや写真では伝わらない、実際にその場に立って初めて感じられる感動があります。
特に子どもたちにとって、東北の祭りは「生きた教育」の場になります。日本の伝統文化を肌で感じ、地域の歴史や風習を学び、そして地元の人々との交流を通じて、教科書だけでは得られない学びがたくさんあるんです。
2025年は特に、青森ねぶた祭りと仙台七夕まつりが70周年、山形花笠まつりが第62回、そして秋田竿燈まつりも特別企画が予定されている記念すべき年。この特別な年に訪れることで、より一層思い出深い体験ができるはずです。
最後に、東北の祭り旅行を計画される方へのアドバイスです。

- 早めの準備を:宿泊施設や交通手段は早めに予約しましょう。特に2025年は混雑が予想されます。
- 柔軟なスケジュールを:天候や子どもの体調によって予定変更もあり得ます。余裕を持ったプランを。
- 地元の味を堪能:祭りだけでなく、その地域ならではの食べ物も旅の大きな楽しみです。
- 写真をたくさん撮る:家族の笑顔や驚きの表情、祭りの迫力…すべて宝物になります。
- 子どもの「やってみたい」を大切に:祭りでの体験は子どもの好奇心や挑戦心を育てます。
「東北に縁がなかった」という方こそ、ぜひこの機会に東北の祭りを体験してみてください。きっと新しい発見と感動、そして家族の絆が深まる素晴らしい夏の思い出になりますよ!
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