
シルバーウィークの旅行先、まだ決まっていませんか?
「今年こそ東北に行ってみたいけど、どこがいいのかな…」そんな風に迷っているあなたに、ぜひ知ってほしい場所があるんです。それが岩手県一関市の猊鼻渓(げいびけい)。
実は私も最初は「げいびけい?聞いたことないなあ」という感じだったんですが、東北PR局の活動で実際に訪れてみて、その魅力に完全にハマってしまいました。特に小学生のお子さんがいるファミリーには、これほど完璧な旅行先はないんじゃないかと思うほど。
日本で唯一、船頭さんが竿一本だけで操る舟下りが体験できる猊鼻渓は、東京から新幹線でたった2時間というアクセスの良さも魅力です。私の友人のファミリーも先日訪れて「子供たちが運玉投げで大興奮!写真もインスタ映え抜群だった」と大絶賛していました。
この記事は、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県酒田市在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利がご紹介しています。


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なぜシルバーウィークに猊鼻渓を選ぶべきなのか、一泊二日で東北の自然と文化を満喫する方法、そして現地でしか味わえないグルメ体験まで、実体験をもとに詳しくお伝えします。都会では絶対に経験できない特別な家族時間が、きっとあなたを待っています。
シルバーウィークに猊鼻渓を選ぶべき決定的理由

2025年のシルバーウィークは9月20日(土)〜9月23日(火・祝)の4連休。せっかくの連休だから、いつもと違う特別な体験をしたいですよね。
日本で唯一!竿一本だけの舟下りという非日常体験

猊鼻渓の舟下りって、本当にすごいんです。全国にある舟下りスポットって、だいたいエンジン付きの船だったり、複数人で操ったりするものなんですが、ここは違います。船頭さんがたった一本の竿だけで、90分間の舟旅を実現してくれるんです。
「竿一本って、大丈夫なの?」と心配になる方もいるかもしれませんが、これが実は岩手ならではの伝統技術なんです。昔、この地域は馬の産地だったので、馬を川で渡らせるための「馬渡し舟」の技術が受け継がれているんですって。だから舟の形も、他とは違って船首が平たく作られているんです。
私も最初は「本当に大丈夫かな?」と思ったんですが、船頭さんの手さばきを見て感動しちゃいました。まるで舟と一体になっているような、そんな美しい技術です。
復路では船頭さんが「げいび追分」という舟唄を歌ってくれるんですが、これがまた絶品!静寂に包まれた渓谷に響く歌声は、まさに天然のコンサートホールです。
小学生の子供たちが夢中になる参加型アクティビティ

「子供が飽きちゃわないかな?」これ、小学生のお子さんがいる方の一番の心配事ですよね。でも猊鼻渓なら大丈夫!
舟下りの途中で川魚への餌やりができるんです。透明度の高い川で泳ぐ魚たちに餌をあげると、子供たちは大興奮間違いなし。それに、折り返し地点では「運玉投げ」という楽しいアクティビティが待っています。
運玉投げっていうのは、粘土でできた玉を大きな岩の穴に向かって投げるんです。穴に入ると願いが叶うと言われていて、縁、愛、寿、財など約10種類の中から好きなものを選べます。
「でも、小さい子が舟に乗って危なくない?」という心配もあると思いますが、猊鼻渓の川は浅くて波も穏やか。舟もとても安定しているので、安心して楽しめます。実際、舟の中での飲食もOKなので、お子さんが小腹を空かせても大丈夫ですよ。
東京から2時間!一泊二日で完結する気軽さ
これが一番のポイントかもしれません。東京駅から東北新幹線でたった2時間で一ノ関駅に到着。そこから在来線で30分、駅から徒歩5分で猊鼻渓です。
「東北って遠いイメージがあったけど、意外と近いのね」って思いませんか?4連休なら一泊二日でも十分満喫できて、残りの連休は家でゆっくり過ごすことも可能。

無理のないスケジュールで楽しめるのが嬉しいポイントです。
猊鼻渓舟下りの魅力を徹底解説

実際に舟下りを体験してみて感じたことを、詳しくお話ししますね。
船頭さんの伝統技術と「げいび追分」の魅力
舟に乗った瞬間から、もう別世界です。船頭さんが竿を水に入れて、すーっと舟が動き出すんですが、その滑らかさといったら!モーター音もなく、ただ静かに進んでいく感覚は、まさに時が止まったような感じです。
途中で船頭さんが教えてくれるんですが、この舟の形には深い意味があるんです。先ほどもお話しした馬渡し舟の話もそうですが、高さ100メートルもある断崖絶壁の間を安全に進むための知恵が詰まっているんですって。
そして復路で聞ける「げいび追分」。これは本当に感動的です。往路で見た景色も、歌声と共に見ると全く違って見えるから不思議。私、思わず涙が出そうになっちゃいました(笑)。
家族で挑戦!運玉投げで願いを叶える

折り返し地点での運玉投げは、家族みんなで盛り上がれる最高のアクティビティです。高さ約120メートルの大猊鼻岩の岩穴めがけて投げるんですが、これが意外と難しい!
でも、入らなくても大丈夫。実は帰りに買えるお土産で「うんだまんじゅう」という、運玉がモチーフの黒糖饅頭があるんです。「運玉が入らなかった方は、こちらのお饅頭に願いを込めてどうぞ」なんて言われて、思わずクスッとしちゃいました。
獅子ケ鼻に隠された歴史ストーリー

猊鼻渓の名前の由来になった「獅子ケ鼻」を見た時は、本当に感動しました。大きな岩壁に突き出た茶色い岩が、確かに獅子の鼻に見えるんです!
ここで船頭さんが教えてくれた話が面白くて。実は江戸時代、この美しい渓谷は村の人たちによって隠されていたんだそうです。理由は、藩の役人が来た時の接待が大変だから(笑)。風土記にも載せず、絵図にも描かず、「うちの村には特に見るものはありません」って言ってたんですって。
それが明治時代になって、佐藤猊巌という方が私財を投じて観光地として開発したんです。

今では日本百景に選ばれるほどの名所になったんですから、人生って分からないものですよね。
一関エリアのグルメ体験で味覚も満足

旅行の楽しみといえば、やっぱりグルメですよね!一関エリアには、ここでしか味わえない特別な食文化があるんです。
一関伝統のもち料理で地域文化を味わう

一関って、実は全国有数のもち料理の文化が根付いている地域なんです。お正月だけじゃなくて、日常的にもち料理を食べる文化があるんですって。
私が体験したのは「餅膳」という、9種類の餅料理を一口サイズで味わえるコース。あんこ、じゅうね(エゴマ)、ずんだ、しょうゆ、納豆…って、こんなにいろんな食べ方があるなんて知りませんでした!
特に美味しかったのが「じゅうね餅」。じゅうねっていうのはエゴマのことで、すりつぶして砂糖と混ぜたタレが絶品なんです。「十の根の働きをする」という意味で「じゅうね」と呼ばれているそうで、栄養価も高いんですって。
「もち料理って、重たくない?」と心配される方もいるかもしれませんが、一関のもちは使っているお米が違うんです。「こがねもち」という品種で、コシが強いのにとってもやわらか。ぺろりと食べられちゃいます。
猊鼻渓名物の鮎の塩焼きと十割そば

舟下り後の昼食には、ぜひ「げいびレストハウス」で鮎の塩焼きを味わってください。この鮎、砂鉄川で獲れたもので、身がとってもふっくらしているんです。
そして一緒にオーダーしたいのが「げいび十割そば」。そば粉100%で打った手打ちそばは、香りが高くて喉越しも最高。渓谷を眺めながら食べる昼食は、きっと忘れられない思い出になりますよ。
「子供がそばを食べられるか心配」という方も大丈夫。うどんや子供向けのメニューも揃っているので、安心してくださいね。
げいびレストハウス 公式サイト
厳美渓の空飛ぶだんご体験

猊鼻渓とセットで訪れたいのが、車で20分ほどの厳美渓。ここの名物「空飛ぶだんご」は、一度は体験してほしいユニークなサービスです。
東屋にある籠にお金を入れて木づちを叩くと、対岸のお店からロープでだんごとお茶が飛んできるんです。最初は「本当に飛んでくるの?」と半信半疑でしたが、実際に体験してみると子供みたいにワクワクしちゃいました(笑)。
だんごは、みたらし、ごま、あんこの3種類が入っていて、形も一関伝統の「糸切りだんご」という平べったい形。これも地域ならではの文化なんですよね。
実践的な一泊二日モデルコース

実際に私が体験したコースを参考に、おすすめのスケジュールをご紹介しますね。
1日目:東京から猊鼻渓へ(土曜日)
時間 | スケジュール | ポイント |
8:00 | 東京駅出発(東北新幹線) | 早朝便で混雑回避 |
10:00 | 一ノ関駅着、大船渡線に乗り換え | 乗り換え時間は余裕を持って |
10:30 | 猊鼻渓駅着、徒歩で舟下り乗り場へ | 駅から徒歩5分 |
11:00-12:30 | 猊鼻渓舟下り体験(90分) | 午前中は比較的空いています |
13:00 | げいびレストハウスで昼食 | 鮎の塩焼き+十割そば |
14:30 | 厳美渓へ移動 | 車で20分(レンタカーまたはタクシー) |
15:00 | 厳美渓散策と空飛ぶだんご体験 | 写真撮影もお忘れなく |
16:30 | 温泉宿にチェックイン | 夕朝食付きプランがおすすめ |
18:00 | 地元のもち料理で夕食 | 宿の食事または近くのお店で |
「移動が心配」という方もいると思いますが、一ノ関駅でレンタカーを借りるのが一番便利です。電車での移動も可能ですが、荷物があると少し大変かもしれません。
2日目:周辺観光と帰路(日曜日)
時間 | スケジュール | ポイント |
9:00 | 一関市博物館見学 | 舞草刀など地域の歴史を学習 |
10:30 | 道の駅厳美渓でお土産購入 | 運玉まんじゅうなど |
11:30 | 三彩館ふじせいでもち料理の昼食 | 9種類の餅膳を体験 |
13:00 | 一ノ関駅へ | お土産の荷造りも忘れずに |
14:00 | 東北新幹線で東京へ | 指定席の事前予約をお忘れなく |
16:00 | 東京駅着 | お疲れさまでした! |
2日目は比較的ゆっくりしたスケジュールなので、子供たちも疲れすぎずに済みます。お土産選びの時間もたっぷり取れますよ。
賢い予約術と混雑回避のコツ

シルバーウィークは人気の時期なので、事前の準備が大切です。
新幹線予約の必勝法
「シルバーウィークの新幹線って、混雑しそうで心配…」そんな不安を感じている方に、とっておきのコツをお教えします。
まず、指定席は乗車日の1ヶ月前から予約できるので、早めの予約が鉄則。始発の東京駅より、途中駅の大宮駅から乗車すると空席が見つかりやすいんです。意外な盲点ですよね。
それから、時間帯を変えてみるのも有効。みんなが選びそうな時間を避けて、少し早めや遅めの便を狙ってみてください。
宿泊施設の予約状況と料金
猊鼻渓周辺の宿泊施設の料金目安はこんな感じです:
プラン | 料金(大人2名1泊) | おすすめ度 |
素泊まり | 8,360円~ | ★★☆ |
朝食付き | 11,210円~ | ★★★ |
夕朝食付き | 18,810円~ | ★★★★★ |
個人的には夕朝食付きのプランがおすすめです。一関の食文化を存分に味わえますし、夜は温泉でゆっくりできるので、旅の満足度が全然違います。
「料金が心配…」という方もいると思いますが、一関市内には15,000円前後から利用できる温泉旅館もあります。シルバーウィーク期間中は早めの予約が必須なので、この記事を読んだらすぐに行動することをおすすめします!
舟下りの混雑回避術
舟下りは基本的に予約不要なんですが、シルバーウィーク期間中は混雑が予想されます。おすすめは8:30の初便。朝の渓谷は空気も澄んでいて、写真撮影にも最適です。
「15名以上だと予約が必要って聞いたけど…」という方、家族旅行なら基本的に当日でも大丈夫です。

心配な方は、事前に電話で確認しておくと安心ですね。
シルバーウィーク限定!特別イベント情報

実は、シルバーウィーク期間中には特別なイベントも開催されるんです。
9月下旬に「猊鼻渓の賑わい 鈴木臘月杯民謡大会」が日曜日に開催予定。地元の民謡や芸能を楽しめるほか、人気グルメの販売もあるので、地域の文化により深く触れることができます。
それから、近隣の毛越寺では「萩まつり」も開催されます。世界遺産・平泉と合わせて訪れれば、歴史と自然の両方を満喫できる充実した旅程が組めますよ。
「イベントがあると混雑しそう…」と心配される方もいるかもしれませんが、むしろ地域の文化に触れる絶好のチャンス。事前に開催時間を確認して、うまくスケジュールに組み込んでみてくださいね。
猊鼻渓舟下り 公式サイト
まとめ:特別なシルバーウィークにしよう

猊鼻渓での舟下りは、単なる観光ではありません。日本の伝統技術に触れ、家族の絆を深め、都会では決して味わえない本物の自然体験ができる特別な場所なんです。
写真がお好きな方には撮影スポットが満載、グルメがお好きな方には地域の食文化との出会い、そして歴史がお好きな方には興味深いストーリーが待っています。
このシルバーウィークは、ただの休日で終わらせるのではなく、家族みんなの心に残る特別な思い出を作りませんか?猊鼻渓が、きっと素晴らしい体験であなたとご家族をお迎えしてくれるはずです。
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