【クマ注意】環境省が指定管理鳥獣に指定するとどうなる?岩手県八幡平市ではLINE活用

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環境省は、クマを「指定管理鳥獣」へ追加したと発表しました。

2023年、クマによる人的、農作物への被害が全国で増加した中、特に被害が多かった北海道・東北6県・新潟県による「北海道東北地方知事会」が去年11月に指定管理鳥獣への追加を環境省へ要請していました。

行楽シーズンを迎える東北。クマには注意が必要ですが、クマが「指定管理鳥獣」に追加されるとどうなる?

そんな疑問に答えるのは東北アンバサダーでアナウンサーのサニーです。

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指定管理鳥獣とは?

「指定管理鳥獣」は、鳥獣保護管理法で、全国的に生息数が著しく増加していたり、生活環境や農作物、生態系に被害を与える野生動物で、管理が必要な動物などが対象となり、現在はニホンジカとイノシシが指定されています。

クマが指定管理鳥獣に指定されると、調査などの費用を国が支援することができるようになり、地方自治体の負担が軽減します。

指定される影響

ハンターによる捕獲が可能となり、国による頭数管理ができるようになります。

クマの数を減らす事が目的ではなくて、クマと人間との問題や人里への出没、人身被害を減らすことが目標です。これまで都道府県では現場の被害対策や緊急対応に追われ十分な調査ができませんでしたが、クマの個体数や被害の状況を国の支援金を得て、専門家の力を借り詳細な調査をすることができるようになります。

クマが人里に現れる原因

地方の集落では過疎化が進み、空き家の敷地内などにある放置された柿や栗がクマに狙われていたり、人里の生ゴミなどを狙い、クマが何度も出没し被害が拡大しています。過疎化から収穫や手入れをする人が不足しているという理由で、放置されています。

支援経費

樹木の伐採や専門家によるアドバイス・指導を行う市町村に対し支援する経費として交付金の対象となることから、早急な対策が求められています。

日本に生息するクマ

環境省の公式HPによると、北海道にはヒグマ、本州と四国にはツキノワグマが生息しています。九州では絶滅。クマは11月下旬から12月頃に冬眠に入り、実りの秋である、10月〜11月にかけては冬眠にそなえて行動が活発化、ドングリなどが不作の年は行動範囲が拡大し、人里への出没が増加。

3月〜5月頃まで冬眠し、春〜夏にかけては、親から離れ独立する若い雄熊は親熊から離れた所に移動する事で、人の生活圏への出没がまた、増えてきます。

2023年クマの人的被害

<被害が多かった主な都道府県>

都道府県被害人数死亡
北海道92
青森110
岩手492
宮城30
秋田700
山形60
福島150
新潟100
富山91
長野121
全国合計2196
出典:環境省公式HP 2024年4月11日発表速報値

>>環境省:クマ類による人身被害について【速報値】

https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf

日本国内で被害人数219人 死亡者人数6人

東北地方での被害が7割

秋田県では特に多い被害

秋田県内では2023年、クマに襲われるなどして過去最悪となる70人がケガをしました。

秋田県内での主なクマ目撃

2023年10月9日午前、秋田県秋田市新屋勝平地区の住宅街で相次いで人がクマに襲われ,

クマから逃げる際に転倒した1人を含め、5人が救急搬送されています。

また真冬の2024年2月6日には、秋田市郊外にある運送会社の倉庫にクマが入り込み、丸3日以上居座りました。

丸3日近くたった9日午前9時半ごろ、クマが罠にかかって捕獲されているのを秋田市の職員が確認し、吹き矢でクマに麻酔をかけたうえで、午前11時前、倉庫から運び出しました。

通常、冬眠に入る冬でもクマの目撃情報があり、例年では目撃されない季節でも注意が必要です。

福島県ではツキノワグマ出没注意報を発令

2024年3月までのクマの目撃件数が2023年に比べ増えていて、福島県は、県内全域に注意報を発令しました。

県内では、この冬気温が高かった影響でクマの活動が活発となり、1月から3月までの目撃件数は「25件」と2023年の「3件」から急増しています。

これからの時期は冬眠から目覚めたクマの出没がさらに増えるので、福島県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を発令しました。

期間は、7月末までで、県は、クマの痕跡や目撃情報がある所では、クマよけ鈴やラジオなど音のするものを身に着けること家の周りにクマの餌となる生ゴミなどを放置しないよう注意を呼びかけています。

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岩手県では「春のクマ被害防止キャンペーン」

岩手県内でクマによる人身被害が2023年度に過去最多となり、2024年も被害が増えることが予想されることから、県は「クマの出没に関する注意報」を発表しました。

岩手県内では2023年度、クマによる人身被害が46件(49人)で2人が死亡しています。

出没件数も2022年度を2倍以上上回る5877件となっていて、いずれも過去最多です。(2022年度:2178件)

また「春のクマ被害防止キャンペーン」では、5月末まで行われ、期間中は県のSNSや市町村の防災無線でクマに遭遇しないためのポイントなどが確認できます。

また「クマに遭遇したら走って逃げない」などと書かれたチラシや、名刺大のカードが山開きに合わせて配られます。

>>岩手県:「春のクマ被害防止キャンペーン」

「春のクマ被害防止キャンペーン」について|岩手県
岩手県

岩手県では今年初の被害が

2024年岩手県内で初めてのクマによる人身被害です。
4月18日、北上市で山菜採りをしていた70代の男性がクマに襲われけがをしました。

18日午後2時過ぎ、北上市和賀町岩沢の山で市内在住の70代の男性が山菜採りをしていたところ、クマに襲われたと消防に通報がありました。

警察によりますと、男性は成獣とみられるクマ1頭に顔などを引っかかれていて、自力で帰宅した後病院に運ばれましたが、命に別条はないということです。

山形県では自宅敷地内に「クマが座っていた」

山形県天童市の民家の敷地内で子グマとみられるクマ1頭が目撃されました。

19日の朝7時15分ごろ、天童市下荻野戸の民家の敷地内にクマ1頭がいるのを車で通りかかった人が見つけ警察に通報しました。

体長はおよそ50センチで子グマとみられていて、民家の敷地内に座っていたということで、

警察が現場付近を警戒しましたが、クマの姿はなく、どこに向かったのかはわかっていません。

人や物への被害は確認されていませんが、警察が住民に注意を呼びかけています。

東北6県クマ目撃情報サイト

>>青森県「クマの出没に注意してください!」

クマの出没に注意してください!
ツキノワグマ出没注意報等について 現在発表しているツキノワグマ出没注意報等はありません。なお、ツキノワグマの目撃があるため、引き続き、野外で活動する際はツキノワグマに出会わないよう十分注意してください。また、クマを誘引する生ごみや野菜・果実...

>>岩手県「ツキノワグマによる人身被害状況・出没状況」

ツキノワグマによる人身被害状況・出没状況|岩手県
岩手県

>>宮城県「令和5年度クマ目撃等情報」

令和5年度クマ目撃等情報

>>秋田県「ツキノワグマ情報」

ツキノワグマ情報
目次ツキノワグマによる事故を防ぐためにクマの目撃情報クマによる人身事故情報クマを知ろうツキノワグマ被害対策支援センター秋田県庁出前講座ツキノワグマ出没警報を発令しています!ツキ...

>>山形県「クマに関する情報」

クマに関する情報
クマの出没に対する注意喚起やクマの目撃件数や目撃マップ等の出没に関する情報、クマに出合った場合の対処方法などを掲載しています。

>>福島県「福島県ツキノワグマ目撃情報」

福島県ツキノワグマ目撃情報 - 福島県ホームページ

クマが指定管理鳥獣に追加されたものの

すでに指定管理鳥獣であるニホンジカやイノシシは繁殖力が高いため、捕獲して半減することが目標とされているのに対して、クマは繁殖力が低い事から分布や個体数などについてモニタリングを定期的に実施し、目的を明確にして過度な捕獲はせず限定的にします。

また、人とクマの空間的な「すみ分け」を図るため、これまで対策の基本とされた人の生活圏に侵入したクマなどの駆除することに加え、人とクマの生息域の間に木を伐採するなどの環境整備や個体数管理を強化した「緩衝地帯」を作り、人の生活圏への侵入を防ぐことも必要です。

※絶滅の危機がある四国のツキノワグマは除く。

クマ対策にLINE活用(岩手県八幡平市)

岩手県八幡平市では4月からLINEのアプリで出没情報を共有できる取り組みを始めています。

クマ出没可視化アプリ「Bears」は、クマの出没情報を通報していただき、その内容をリアルタイムで共有するシステムです。

Bearsはどなたでも無料で利用することができるシステムで、クマとの遭遇を避けるため、クマの出没している場所や時間帯などの目安としてご利用いただけます。​

八幡平市の公式アカウントを友だちに追加すると画面下のメニューに「クマ情報」の文字が表示され、クマを目撃した人が場所を地図から選択し、名前・日付・時間・頭数などを登録。友だちに追加している人の間で情報をリアルタイムで共有できます。

このLINEに登録すると、何時頃にクマが出やすいかなど詳細を確認できるので、目撃情報が多くなればなるほど、出没の状況は把握しやすくなります。

※クマを目撃した場合

八幡平市の公式HPからLINEのQRコードを読み取りスマホでLINEの友達追加

↓このQRコードからも追加できます

下のメニューから「防災・クマ情報」を押す

一番下の「クマ情報」を押す

「クマを見た!」を押す

Screenshot

入力画面に進み、情報を入れると目撃情報を登録することができます

クマ情報の確認方法

※目撃情報を見る

下のメニューから「防災・クマ情報」を押す

一番下の「クマ情報」を押す

「クマはどこ!」を押す

直近2週間の出没情報が地図上に反映されます

まとめ

ゴールデンウィークなど行楽シーズンを迎えますが、東北ではクマの目撃情報・被害が増えてきています。東北での日々が楽しい思い出となるように、クマの情報に耳を傾け、十分に注意をし、お過ごしください。

また、登山やハイキングへ行かれる方はクマ撃退グッズを持つことをおすすめします。

\クマと接近したらスプレーで撃退/

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