やま君山形県は、日本に残された最高の穴場..?
宮さん世界の旅行先25選に選ばれた理由を知りたい!
ナショナル ジオグラフィックが発表した「2026年に行くべき世界の旅行先25選」で、日本から選ばれた場所は山形県だけでした。
この記事では、ナショナル ジオグラフィックの記事本文・JNTO・山形県の公式情報を確認してまとめました。
選出の理由、記事が主な見どころとして紹介した5か所、季節ごとの狙いどころとアクセスまで解説。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
ナショジオが選んだのは山形県だけ

2025年10月21日、世界25の旅行先が並ぶリストに、日本からは山形県だけが入りました。
理由は、一行で「Age-old tradition and otherworldly outdoor experiences, without the crowds」(古くからの伝統と、この世のものとは思えない自然体験を、混雑なしで)
特集は「山形県は、日本に残された最高の穴場かもしれない(Japan’s best-kept secret)」とのこと。JNTOも翌10月22日に選出を発表し、「聖なる山々、静寂に包まれる寺社、フォトジェニックな温泉」が評価されたと伝えました。
紹介された山形県の5つの見どころ
さおりナショジオの特集記事が主な見どころとして紹介したのは、次の5か所。
| 場所(エリア) | 記事での紹介のされ方 |
| 出羽三山(鶴岡市) | 何世紀も信仰と巡礼が続く三つの霊峰。山伏とともに滝行に参加できる |
| 山寺(山形市) | 苔むした石灯籠と石仏の道の先に、堂宇の群れと谷の絶景 |
| 蔵王(山形市) | スキーと温泉。樹氷は「snow monsters」と呼ばれ、夜は光で照らされる |
| 銀山温泉(尾花沢市) | おとぎ話から運ばれてきたような温泉町 |
| 西川町(月山) | 国連観光機関のベスト・ツーリズム・ビレッジ。6月でも滑れる雪 |
「古くからの伝統」を歩く|出羽三山と山寺

さおり選出理由の前半にある「古くからの伝統」を、そのまま体験できるのがこの2か所です。
出羽三山|2,446段の石段と、山伏とともに歩く道
羽黒山(414m)・月山(1,984m)・湯殿山(1,500m)の三山は、現在・過去・未来をたどる「生まれかわりの旅」の舞台。2016年度には日本遺産に認定されました。羽黒山は、樹齢350〜500年の杉並木(国の特別天然記念物)の中を2,446段登ります。
所要時間は1時間から1時間半ほど。途中に立つ国宝の五重塔は2024年秋に改修を終え、今は全景を見られます。有料道路(普通車往復400円)を使えば、山頂まで車で上がることもできます。
山寺(立石寺)|1,015段の先に、芭蕉の句がある
山形駅からJR仙山線で約20分。山門から奥之院まで1,015段の石段が続き、往復の所要は約1時間30分です。入山料は大人500円・小人200円。元禄2年にここを訪れた松尾芭蕉が「閑さや巌にしみ入る蝉の声」を詠んだ場所で、参道の途中には句を記念する「せみ塚」が立っています。冬も登れますが、12月〜3月は拝観が8時30分〜15時と短くなります。雪の日は足元が滑るため、靴は慎重に選んでください。
「別世界の自然体験」を味わう|蔵王と月山

選出理由の後半、「この世のものとは思えない自然体験」にあたるのが雪の山です。山形の雪は、冬だけのものではありません。
蔵王|12月上旬から5月上旬まで、樹氷とスキーの山
ナショジオは蔵王のシーズンを「12月上旬〜5月上旬」と紹介。冬の主役は樹氷で、モミの木が雪と氷に包まれた姿は、写真とともに「絵本の怪物」のようだと伝えられてます。夜は色とりどりの光で照らされ、昼とはまったく違う表情に。
西川町・月山|6月になっても雪の上を滑れる町
西川町は、国連観光機関の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選ばれた町。冬の積雪は約6m。雪が長く残るため、6月になってもスキーができるとナショジオは紹介しています(月山スキー場の2026年の営業は4月10日〜7月12日でした)。月山は出羽三山の一つでありながら、三山の中では訪れる人が少ない山でもあります。
工芸のワークショップや食の体験といった、持続可能な観光の取り組みも評価されました。
さおり春スキーの季節に山形へ行くなら、候補に入れてください。
おとぎ話の温泉街・銀山温泉と、130か所の温泉地

「おとぎ話から運ばれてきたような温泉町」は、ナショジオが銀山温泉に与えた表現です。
大正ロマンの木造旅館が川の両岸に並び、日が暮れるとガス灯に火が入ります。
前シーズンは2025年12月20日〜2026年3月1日にマイカー規制が敷かれ、日帰り客は大正ろまん館の駐車場からシャトルバスに乗り換える形でした。往復運賃は時間帯によって500〜1,000円です。
ナショジオが挙げた山形の4つの味

さおり特集は「Where to eat」の項を設け、4つの味を名指しで紹介。
- 米沢牛…国内トップクラスの和牛ブランド。1894年創業で、山形市にも店を構えます
- 芋煮…里芋と肉の鍋で、山形のソウルフード。9月のフェスティバルでは巨大な鍋で約3万食が作られます
- 冷やしラーメン…スープも麺も冷たく、丼に氷が入ります。1950年代に山形市の店が考え出しました
- 日本酒…県内には約50の蔵元。2016年、山形県は日本酒で日本初の地理的表示(GI)を取得した県になりました
「東京や京都に人が集まり続けるいま、おとぎ話のような田舎の温泉町へ。日本有数の日本酒とラーメンがある場所へ」。特集は、山形の食をそう位置づけています。
いつ行く?季節ごとの狙いどころと東京からの行き方
さおりナショジオは「When to go」と25選のリスト記事で、四季それぞれに見どころを挙げています。
| 季節 | 見どころ | 時期の目安 |
| 冬 | 蔵王の樹氷とスキー/上杉雪灯篭まつり(米沢) | 12月上旬〜5月上旬/2月 |
| 春 | 霞城公園の桜/白川湖の水没林 | 4月/3月下旬〜5月下旬 |
| 夏 | 山形花笠まつり(山形市) | 8月上旬 |
| 秋 | 最上川沿いの紅葉 | 10月下旬〜11月上旬 |
東京からは山形新幹線が基本で、山形まで最速2時間22分、新庄まで最速3時間7分。庄内エリアの鶴岡へは、上越新幹線と特急いなほを新潟で乗り継いで約4時間です。
空路なら庄内空港が羽田から約1時間、1日4〜5往復(時期により増便)。出羽三山のような山あいを回るなら、レンタカーが動きやすくなります。
まとめ|ナショジオが見つけたのは、混雑のない山形県

ナショジオが評価したのは、特定の観光地ではなく「混雑を避けて本物の体験ができる県」でした。だからこそ、行き先は蔵王だけではありません。
- 25選のうち、日本からは山形県だけが選出
- 見どころとして紹介したのは出羽三山・山寺・蔵王・銀山温泉・西川町
- 伝統を歩くなら羽黒山と山寺
- 冬の銀山温泉はマイカー規制あり
- 東京から山形まで最速2時間22分
「日本に残された最高の穴場かもしれない」と書かれたということは、裏を返せば、まだ混雑していないということです。人が増える前に、ぜひ歩いてみてください。

