最近、疲れが出て身体が重いなぁ・・・
いつもはお茶やコーヒーを飲んでいるけど、いつもと違う飲み物はないかな!?
甘くて落ち着く気軽に飲めるものってない?と思っているあなた!!
今回は、簡単に作れる甘酒をご紹介します。
紹介するのは、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形県在住のアナウンサーの荒生沙緒利です!
私のプロフィールはこちら
私の運営会社はこちら
甘酒とは?
東北地方は自然の豊かさと、美味しい食文化で知られてますが、その中でも甘酒は昔から地域の人々に親しまれています。東北地方ならではの風土や歴史、お米の恵みから生み出されていて、健康や美容に良い成分が入っています。
冬には雪で凍えるような寒さから体を温めてくれて、暑い夏には疲労回復にも効果があります。季節や用途によって幅広く親しまれている飲み物です。
甘酒の栄養素
ブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミンB群や沢山の種類のミネラルと水分を含むため、飲む点滴と言われています。
ビタミンB群
特にビタミンB1、B2、B6がたくさん含まれています。これらのビタミンは、エネルギー代謝や神経機能の維持に大切な役割をはたします。
ビタミンB群の主な働きは、エネルギー代謝の補酵素です。 補酵素は代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きがあります。 エネルギー源や体の構成成分となる、糖質、脂質、タンパク質だけを摂取しても、ビタミンB群が不足していると体内の代謝はスムーズに行われないため、パワーが出なくなってしまいます。
ミネラル
カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルがたくさん含まれています。これらのミネラルは、骨や歯の健康維持や血液を作り出すことに大切な成分です。
①骨・血液などからだの構成成分となる
②酵素の働きをサポートする
③体液の浸透圧・pHを調整する
④神経・筋肉機能を正常に保つ
この4種類は働きが異なりますが、それぞれ体の機能維持や調節に必要不可欠な栄養素です。
食物繊維
食物繊維は、便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせないものです。また、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、これらを摂り過ぎることによって引き起こされる肥満や脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。整腸作用などの腸内環境を整えることで消化をサポートします。
たんぱく質
甘酒にはたんぱく質も含まれていて、身体の細胞や組織の修復・再生に必要な栄養素です。
たんぱく質は3大栄養素のひとつで、英語ではプロテインですが、ギリシャ語で”最も重要”を意味する”proteios(プロティオス)”が語源です。
それくらい重要な栄養素ということだね!
体内では筋肉、肌、爪、髪、内臓など、あらゆる部分に使われています。さらに血液やリンパ液、体の機能を調節するホルモン、消化や吸収に関わる酵素などをつくるのもたんぱく質です。
食事から摂取したたんぱく質は、体内で20種類のアミノ酸に分解され、この中の9種類は”必須アミノ酸”と呼ばれ、体内でつくることができないため、食べ物から摂取しなくてはなりません。日々、良質なアミノ酸を含むたんぱく質を食事として摂ることが、健康に過ごすためのポイントになります。
アミノ酸
甘酒にはアミノ酸も豊富に含まれていて、体の健康維持に役立ちます。
アミノ酸は特に、筋肉強化、体力増進の働きや、成長促進、安眠への効果が期待できます。
また、「うま味」の素になる「グルタミン酸ナトリウム」というアミノ酸塩が、出汁をとる昆布、トマト、チーズ、お魚やお肉にも含まれていると発表され、世界中から注目をされています。
朝にタンパク質をとるメリット
タンパク質の重要性を理解できても、朝食では十分に摂れていないという人が多いですよね!?朝、しっかりタンパク質を摂取することで、一日を元気に過ごせるのはもちろん、さまざまな効果も期待できます。
ある研究で、1食あたりのタンパク質の摂取量が20g以上摂取しているか、どうかを調査したところ、「いいえ」と答えた人の割合は、三食の中で朝食が最も高い結果でした。
長時間タンパク質の補給が絶たれている朝に、意識的にタンパク質を摂取する事を考えましょう。
体内時計が整う
体内時計は、睡眠・体温・ホルモン分泌などの生理機能をコントロールしています。早稲田大学理工学術院の研究によると、タンパク質が豊富な食事には、体内時計を同調させる効果があります。また、タンパク質を構成するアミノ酸の一つである「システイン」にも、体内時計を調整する機能があります。
朝から十分な量のタンパク質を摂取すると、生活リズムが整って、1日を健やかに過ごせます。また、体内時計の調整には、タイミングも関係していて、タンパク質は、朝起きてから1時間以内の摂取が重要です。
筋力低下を防ぐ
筋肉は常に合成・分解を繰り返しています。しかし、筋肉の材料となるタンパク質が不足すると、合成ができなくなるばかりで、分解のみが進み、筋力が低下してしまいます。睡眠時には長時間タンパク質の摂取ができないため、朝食でタンパク質を取り、筋肉の分解を防ぎましょう。
ダイエット効果
タンパク質には、食欲抑制や代謝アップといった、ダイエット効果が期待できます。タンパク質を消化する過程で分泌される、コレシストキニンやGLP1といったホルモンには、食欲を抑える効果があります。また、タンパク質は食事をエネルギーに変換する働きがあり、脂肪燃焼や基礎代謝の維持にも大きな役割を果たしています。
朝食でしっかりとタンパク質を補うことで、1日の摂取カロリーを抑えつつ、痩せやすい体をつくれます。
睡眠の質が向上する
朝にタンパク質を摂取すると、良質な睡眠が得られます。タンパク質を構成するアミノ酸のひとつに「トリプトファン」があります。朝にタンパク質を摂取すると、タンパク質に含まれるトリプトファンが、日中には「セロトニン」というホルモンに変化し、さらに夜には、睡眠を促すホルモン「メラトニン」に変化して、深い眠りを促します。
トリプトファンは体内では生成できない必須アミノ酸であるため、食事で補う必要があります。
1日の仕事がはかどる
やる気を引き出す「ドーパミン」や「セロトニン」などの主成分は、タンパク質に含まれるアミノ酸です。ドーパミンは、集中力を高め、幸福感やポジティブな感情を脳内に生み出します。またセロトニンは、精神を安定させて、ストレス耐性を強める効果があります。朝にしっかりとタンパク質を補うことで、ドーパミンやセロトニンの分泌を促し、1日の集中力を高めたり、ストレスを和らげたりする効果が期待できます。
甘酒の地域性
東北地方の甘酒の製造には、地元のお米を使用することで、その土地ならではの米の味わいや品質が甘酒に反映されます。東北地方には多くの酒蔵があるので、それぞれ独自の作り方や特色を持った甘酒を提供しています。その地域ならではの味を楽しむことができるため、旅行や観光で訪れた時にはいろいろな甘酒を飲み比べたり、地域限定で販売されている甘酒もあるのでお土産にしてくださいね。
秋田県
秋田県では地元で開発された麹菌を使用した米麹甘酒が人気です。その豊かな味わいとコクが評価されています。
福島県
福島県では全麹仕込みの米麹甘酒が特徴です。吟醸香や酒粕に似た香りが楽しめますよ。
東北めし・甘酒の作り方
東北めし・甘酒の作り方を、簡単で分かりやすいレシピ動画で紹介します!
おうちで簡単に出来る、酒粕から作る甘酒です。暑い日には冷たくして飲むのもおすすめ!生姜やスパイスなどを入れアレンジもできるので、いろんなアレンジを楽しんでみてくださいね。酒粕をお湯で溶かして砂糖を入れるだけであっ!という間に出来上がります。
レシピ・作り方
調理時間:15分
費用目安:200円前後
材料 2人前(500ml)
- お湯 400ml
- 酒粕 60g
- 砂糖 大さじ2 (自然な甘さなのでお好みで)
※今回は三温糖を使用
作り方
- 酒粕(板粕)は溶けやすいように一口大にちぎります。
- 鍋にお湯400mlを入れ強火にかけ、沸騰してきたら1を入れ弱火にします。酒粕が柔らかくなったら中火にし、全体になじむように混ぜ合わせます。
- 酒粕が溶けたら強火にし、砂糖大さじ2を入れて全体になじませ、一煮立ちしたら火からおろします。
- カップにそそいで、東北めし甘酒のできあがりです!
料理のコツ・ポイント
砂糖を入れるときは、火が強いと焦げる可能性があるので、火加減には十分に注意してね!
※今回は山形県酒田市に蔵を構える麓井酒造の酒粕を使用
酒粕とは?
酒粕とは、日本酒を造る工程で「もろみ」を上槽(圧力をかけてお酒を搾ること)した後に残る、白い固形物のことです。
「もろみ」とは米と米麹、水を酵母によって発酵させたものであり、米や米麹がドロドロに溶けた状態となっているので、日本酒とそれ以外の溶け残った成分を分ける必要があります。
この溶け残った成分をぎゅっと凝縮したものが酒粕であり、日本酒を造る過程で生成された栄養素を豊富に含んでいます。
酒粕にはいくつか種類があり、きれいに板状に形成されたものは「板粕」、ペースト状のものを「練り粕」、お酒を搾る際に機械からこぼれ出たものを「バラ粕」と呼びます。
酒粕は、米の表面に付着した酒母や酒母と呼ばれる発酵した米の一部や麹菌、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれています。その成分は日本酒の製造における米や麹とは違い残りカスともいえますが、その栄養価はとても高くいろいろな料理や食品、化粧品などに利用されています。
全国には、酒粕を使った郷土料理やスイーツ、発酵食品などがあります。また、化粧品の原料としても利用され、肌を保湿し美白効果などが期待できます。
酒粕の保存方法は?
酒粕は保存温度が高いと熟成していく食品です。これは酒粕に含まれる酵母が発酵を続けているためなので、未開封の場合と開封した場合では保存期間の違いがあるので注意してください。
未開封
直射日光を避け、涼しい場所で保存してください。
開封済み
冷蔵では約6ヶ月、冷凍では約12ヶ月保存可能ですが、できるだけ早めにお召し上がりください。冷凍保存の場合は、普段使う量を平らにラップにくるみ小分けにしておくと使いやすいですよ。
山形と酒粕の料理
庄内地方(日本海側)の食に欠かせない酒粕!
孟宗汁、寒鱈汁、芋煮に入れるとコクが出るのでおすすめです。
まとめ
甘酒には日本の食文化において古くから親しまれていて、豊富な栄養素から健康・美容に良い飲み物です。
特に、タンパク質が不足しがちな朝に飲むと1日を元気に過ごせるという報告があるので、いつもの朝食に甘酒をプラスしてもいいですね!
東北めしレシピを活用してぜひ、作ってみてくださいね。
コメント