冷蔵庫に少しだけ残ったたくあん。
「どうやって食べようかな…」と迷うこと、ありませんか?
そんなときにおすすめしたいのが、きゅうりのごま和えです。
シャキシャキのきゅうりと、旨味のあるたくあんがよく合います。
さらに大切なのが、きゅうりの「板ずり」。
このひと手間で、味のなじみ方や食感がぐっと良くなります。
実はこの工程、子どもと一緒に楽しめる“キッチン育児”にもぴったり。
今回は、東北の食文化の知恵を取り入れた、やさしい家庭レシピをご紹介します。


荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
東北のきゅうり文化|夏の食卓に欠かせない身近な野菜
東北地方では、きゅうりはとても身近な野菜です。きゅうりは夏野菜のイメージがありますが、東北では一年中作られています。
| 品種名 | 画像 | 産地 | 特徴 |
| 会津余蒔きゅうり(あいづよまききゅうり) | 福島県会津地方 | 余った土地に種を蒔いた、農繁期の合間に蒔いたと言われる(諸説あり)。太く、歯ごたえが良く、漬物に適している。 | |
| 勘次郎胡瓜(かんじろうきゅうり) | 山形県真室川町 | 皮が薄く、皮は黄緑色をしている。独特の青臭さが少ない。漬物にしても変色しにくい特徴がある。 | |
| 糠塚きゅうり(ぬかづかきゅうり) | 青森県八戸市糠塚地区 | 表面のいぼが少なく外観はなめらか。重さは500gにもなる。ほのかな苦味とシャキシャキ食感が特徴。 |
これらの伝統野菜は、それぞれの地域で大切に栽培されてきました。独特の特徴がある貴重な品種です。
ぜひ旬の時期に味わってください。
出典元
>会津の伝統野菜を守る会「余蒔きゅうり」(外部サイト)
>農林水産省 東北農政局「きゅうり」(外部サイト)
>青森のうまいものたち「糠塚きゅうり」(外部サイト)
板ずりのひと手間でおいしさが変わる|料理の基本
シンプルな工程ですが、仕上がりが大きく変わる大切な下処理です。
板ずりとは、塩をふってまな板の上で転がす作業のこと。
このひと手間には、次のような効果があります。
・青臭さを抑える
・味が染み込みやすくなる
・きゅうりの色が鮮やかになる
・食感が引き締まる
和食ではとても基本的な調理法ですが、実際にやっている家庭は意外と少ないもの。
さおりほんの数十秒で味が変わる、まさに“魔法の下ごしらえ”です。
子どものお手伝いにぴったり|キッチン育児にもおすすめ
板ずりは、子どもでも簡単にできる作業です。
そのため、キッチン育児の最初の一歩にも向いています。
- トゲトゲした感触を確かめる
- きゅうりに塩を振る
- 手のひらを大きく広げてコロコロ転がす
- 包丁、またはスライサーで切る
- ボウルの中で和える
食育の観点から見ても、料理のお手伝いにはさまざまなメリットがあります。
- 食材への興味が育つ
- 食べ物を大切にする気持ちが生まれる
- 「自分で作った」という達成感につながる
親子で台所に立つ時間は、食文化を伝える大切なひととき。
東北の家庭の味も、こうして受け継がれてきました。
たくあんきゅうりごま和えレシピ
材料

- きゅうり 300g(3本くらい)
- たくあん 50g
- いりごま 大さじ1
- 塩(味付け用)ひとつまみ
- 塩(板ずり用)適量
作り方
- きゅうりを塩で板ずりし、洗い流します。
- きゅうりは、半月切り。たくあんを細切りにします。
- 塩・ごまを加えて和えたらできあがり!
きゅうりとたくあんの大きさはお好みでOKです。
・お子さま向け → 小さめにカットして食べやすく
・おつまみ用 → 少し大きめにして食感を楽しむ
さおり用途に合わせて大きさを調整すると、よりおいしく仕上がります。
きゅうりとたくあんの栄養|美容と健康を支える組み合わせ
きゅうりとたくあんは、実は栄養面でも相性の良い食材です。
きゅうりの栄養は「水分+カリウム」がポイント|むくみ対策や体を整える夏野菜
きゅうりは「ほとんど水分」と言われることもありますが、体を整える栄養がしっかり含まれている野菜です。
- カリウム
体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防に役立つ - 水分
体を冷やし、夏の体調管理をサポート - ビタミンC
肌の健康を支える栄養素。コラーゲンの生成にも役立つ
きゅうりはさまざまな料理に合わせやすい食材です。ごまや発酵食品であるたくあんと組み合わせることで、栄養バランスもさらに整います。
たくあんの栄養は「発酵+食物繊維」がポイント|腸内環境を整える東北の保存食
たくあんは大根を塩や米ぬかで漬け込んで作る発酵食品です。保存食として親しまれてきた漬物ですが、実は体にうれしい栄養も含まれています。
- 食物繊維
大根由来の食物繊維が含まれており、腸内の働きを助ける - 乳酸菌(発酵食品)
発酵の過程で生まれる乳酸菌は、腸内環境を整える働き - ビタミンB群
エネルギー代謝に関わる栄養素。体のコンディションを整える働きがある
たくあんは、発酵による旨味と食感が特徴の食品です。きゅうりのような水分の多い野菜と合わせることで、味のバランスもよくなります。
ごま和えや和え物に加えるだけで、食卓に深みのある味わいをプラスしてくれる食材です。
- 子どもが野菜が苦手です。
-
きゅうりを細かく切って、ごまと和えることで青臭さを減らせます。
- たくあんは何を選べばいいの?
-
甘め、酸っぱめなど、好きなものでOK。秋田県の名産「いぶりがっこ(燻製たくあん)」も、スモーキーな味わいでおいしかったですよ。
- 日持ちはする?
-
冷蔵庫で2〜3日ほど保存可能です。
まとめ|板ずりのひと手間で、たくあんもきゅうりもおいしく生まれ変わる

きゅうりの板ずりは、和食の基本ともいえる下ごしらえです。
塩をふって転がすだけのシンプルな工程ですが、青臭さを抑え、味がなじみやすくなるなど、仕上がりがぐっと良くなります。
今回ご紹介した「きゅうりとたくあんのごま和え」は、そんな東北の食卓の知恵が詰まった一品。
シャキッとしたきゅうりと、発酵の旨味があるたくあんがよく合い、あと一品ほしいときにもぴったりです。
きゅうりは子どもの小さな手でもつかみやすく、板ずりの作業も簡単なので、料理のお手伝いの第一歩にも向いています。
冷蔵庫に少し残ったたくあんも、工夫次第で立派な副菜に。
東北の家庭料理の知恵を取り入れて、親子で楽しく「きゅうりごま和え」を作ってみてくださいね。

