戸棚の奥で、乾燥ひじきが眠っていませんか?
「体にいいから」と買ったものの、思いつくのは定番の煮物ばかり。
いざ作っても家族の箸はあまり進まず、結局そのまま戸棚の奥へ…。そんな経験、私だけではないはずです。
でも、ひじきは煮るだけじゃもったいないんです。
今回ご紹介するのは、ひじきを味噌とごま油で炒めるという新しい食べ方。
香ばしさが食欲を直撃して、ご飯が一気にすすむ常備菜に変身します。
しかも材料費は1食あたり約50円。鉄分・カルシウム・食物繊維と、女性にうれしい栄養もたっぷりです。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住

ひじき=煮物だけじゃない!「炒める」と世界が変わる
ひじきの煮物といえば、甘辛い醤油味で、にんじんや油揚げと一緒にコトコト煮るのが定番です。もちろんそれもおいしいのですが、「地味」「茶色いおかず」という印象がつきまといがち。
そこで発想を変えて、煮る前にごま油でしっかり炒めるのがこのレシピのポイントです。
ごま油の香ばしさをまとったひじきに、豚ひき肉のコクと味噌の風味が重なると、磯の香りがふわっと引き立って、いつものひじきとはまるで別物に。「ひじきってこんなに食べやすかったの?」と驚くはずです。
さらに、えのきを加えてかさ増しすることで食べごたえもアップ。仕上げのとろみがご飯によくからむので、丼にしてもおいしくいただけます。
材料(2人分)|調理時間20分・1人分216kcal
| 材料 | 分量 |
| 芽ひじき(乾燥) | 15g |
| 豚ひき肉 | 100g |
| えのき | 1袋(90g) |
| 塩こしょう | 少々 |
| だし汁 | 50ml |
| みそ | 大さじ1 |
| 砂糖 | 小さじ1/2 |
| 水溶き片栗粉 | 片栗粉小さじ1+水小さじ2 |
| 刻みねぎ | 大さじ2 |
| ごま油(炒め油) | 大さじ1 |
特別な材料はひとつもありません。乾燥ひじきとえのき、豚ひき肉さえあれば、あとは家にある調味料で作れます。
炒め油はごま油がおすすめ。香ばしさがこのレシピの主役です。サラダ油でも作れますが、仕上がりの香りがぐっと変わります。
作り方|炒めて煮からめるだけの4ステップ
①ひじきとえのきの下ごしらえ
乾燥ひじきはたっぷりの水で戻し、ザルにあげて流水で洗い、しっかり水気を切ります。
えのきは石づきを落として3等分に切り、手でほぐしておきます。
下ごしらえはこれだけ。包丁を使うのはえのきを切るときくらいなので、洗い物も最小限で済みます。
②ごま油で豚ひき肉を炒める

フライパンにごま油大さじ1を熱し、豚ひき肉を炒めます。
肉の色が変わったら、塩こしょうを少々ふって下味をつけましょう。
ここでごま油の香りをしっかり立たせておくのが、香ばしく仕上げるコツです。
③ひじきとえのきを加えて煮る

水気を切ったひじきとえのきを加えて炒め合わせます。
全体に油がなじんだら、だし汁・みそ・砂糖を加えて3〜4分煮ます。
だし汁は50mlと少なめ。煮るというより「煮からめる」イメージで、味噌の風味を全体に行き渡らせます。
④とろみをつけて仕上げる

水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけ、最後に刻みねぎを混ぜたら完成です。
このとろみが具材と味噌だれを一体にまとめてくれるので、ご飯にのせてもポロポロこぼれません。お弁当に入れるときにも汁漏れしにくくて助かります。
美味しく作るコツ|押さえるのは3つだけ
- ひじきの水気はしっかり切る
水気が残っていると油がはねやすく、味もぼやけます。ザルにあげたら軽く押さえて水を切りましょう。 - 味噌は煮詰めすぎない
味噌の香りは飛びやすいので、加えたら3〜4分でサッと仕上げます。香りが残るうちに火を止めるのがポイントです。 - 水溶き片栗粉は一度火を弱めてから
沸騰したところに入れるとダマになりがち。少し火を弱め、回し入れたら手早く混ぜると、なめらかなとろみがつきます。
栄養と節約、両方うれしい理由
鉄分・カルシウム・食物繊維|女性の味方ひじき
- 鉄分
不足しがちな女性にうれしい栄養素。貧血気味でなんとなくだるい…という日の食事にぴったりです。 - カルシウム
骨の健康を支えるミネラル。海藻のひじきには牛乳とはまた違った形でカルシウムが含まれています。 - 食物繊維
腸内環境を整えて、お腹の調子をサポート。えのきの食物繊維も合わさって、ダブルで摂れます。
豚ひき肉のたんぱく質と合わせることで、栄養バランスもぐっと良くなります。1人分216kcalと控えめなのに満足感があるのは、えのきのかさ増し効果のおかげです。
1食あたり約50円!乾物は最強の節約食材
乾燥ひじきは15gで数十円、えのきは1袋100円前後、豚ひき肉も100gなら手頃な価格。ざっくり計算すると、1食あたり約50円で作れる計算になります。
乾物は長期保存がきくので、特売のときにまとめ買いしておけば、買い物に行けない日の「あと一品」にも対応できます。物価高の今こそ、戸棚のひじきを戦力に変えましょう。
冷蔵庫で4〜5日保存OK。週末にまとめて作っておけば、平日の食卓とお弁当のすき間おかずに大活躍します。
\水で戻すだけ!常備したい国産芽ひじき/
アレンジ自在|常備菜だからこそ楽しい使い回し
作り置きしておくと、そのまま食べる以外にも使い道がたくさんあります。
- ひじき味噌丼
温かいご飯にのせて、お好みで温泉卵をトッピング。とろみがご飯にからんで、忙しい日のランチが2分で完成します。 - おにぎりの具
ご飯に混ぜ込んでおにぎりに。味噌味なので冷めてもおいしく、朝のお弁当作りの強い味方です。 - 卵焼きに混ぜて
溶き卵に大さじ2ほど混ぜて焼けば、彩りと栄養がプラスされた卵焼きに。お弁当の定番が一段格上げされます。 - 豆腐にのせて
冷奴や温奴のトッピングにすると、立派な小鉢が一品増えます。晩酌のお供にもおすすめです。
ひき肉を鶏ひき肉に変えればさらにあっさり、ピリ辛が好きな方は豆板醤を少し足しても。基本の味がシンプルなぶん、アレンジの幅が広いのもこのレシピの魅力です。
同じひじきでも、和え物にするとまた違う表情になります。ご飯がすすむメインと合わせてどうぞ。
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まとめ|戸棚のひじきが、ご飯がすすむ50円常備菜に
「ひじき=煮物」という固定観念を手放すだけで、戸棚で眠っていた乾物が頼れる主役級おかずに変わります。
味噌とごま油の香ばしさでご飯がすすみ、鉄分・カルシウム・食物繊維で体もうれしい。
しかも1食あたり約50円で、冷蔵庫で4〜5日もつ作り置きおかずです。
調理時間は20分。今日の夕飯のあと一品にも、週末のまとめ作り置きにも、ぜひ取り入れてみてください。

