【なすごんげ】1種類の野菜で作る簡単レシピ。ナスの美容・健康効果で夏バテ知らず

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1種類の野菜・ナスだけで作れる簡単レシピです!

「ナスをたくさんもらったんだけど何作ろ~!」

「あと1品簡単に作りたい!」

そんなナスを大量消費したい!簡単に1品付け足したい!という方にもオススメのワンパン=フライパン1つだけのレシピです。

ご紹介するのは、東北観光推進機構 東北PR局 山形県アンバサダーで山形在住のフリーアナウンサー 荒生沙緒利です。

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「なすごんげ」とは?

「なすごんげ」とは、山形県庄内地方の郷土料理です。ナスを主役にした鍋焼き料理のことをいいます。この料理の名前の「ごんげ」という言葉は、庄内弁で「いっぱい・たくさん・(量が)ものすごい」という意味です。その名の通りたくさんのナスを使って作ることから、その名がつけられました。ナスは、秋に最もおいしいとされ「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるほど、その味が評価されています。庄内地方でなすごんげは、家庭料理として親しまれており、地元の人々に愛されている料理の一つです。

大量に作って常備菜におすすめです。

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ナスのうま味と味噌のコクが絶妙に合わさった一品です★

山形県庄内地方の食文化

山形県の庄内地方は日本海側に面しており、山と海に囲まれた広大な平野が広がる自然豊かな地域です。四季折々の山の幸、海の幸に恵まれ、庄内平野では美味しいお米が作られています。庄内地方の食文化は、その地形と気候に深く根ざしていて、地元の人々に愛され続けている伝統的な食材や料理がたくさんあります。

さらに、ユネスコから食文化創造都市として認定されるなど、独自の食文化が評価されています。

材料 (2〜3人分)

ナス 小4本(300g)

大葉 10枚

ごま油 大さじ1

■ 合わせダレ

○味噌 大さじ1

○砂糖 大さじ1

○酒  大さじ1/2

作り方

  1. ナスは、乱切りにし、水にさらしてする
  2. 大葉は千切りにする
  3. ○の味噌(大さじ1)・砂糖(大さじ1)・酒(大さじ1/2)を混ぜ合わせる
  4. フライパンにごま油(大さじ1)を中火で熱し、ナスを入れて全体的に油が回るように中火でざっくりと炒める。(ナスは油をよく吸うので多め)
  5. ナスがしんなりしたら、3で作っておいた合わせダレを入れて中火で炒める
  6. 最後に大葉をちらして完成!

美味しいトッピング

なすごんげは、刻んだ大葉をたっぷりと散らすのが一般的ですが、ごま・刻みネギなども相性ピッタリです。ピリッとした辛さが欲しい時には鷹の爪を加えるのもおすすめですよ。

いろいろなトッピングを試してみてね!

ナスの保存方法

低温や乾燥に弱いため、常温で保存し早めに使い切ることがおすすめです。

冷蔵庫での保存は避けた方が良いとされていますが、夏場などの高温期には常温での保存が難しいため、冷蔵庫での保存が適しています。

冷蔵保存

食品用ラップに一個ずつ包んでから、野菜室に入れましょう。

1週間から10日程度は鮮度を保つことができます。

冷凍保存

長期保存なら、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存をする前に、ナスを食べやすい大きさにカットし、水に10分ほど浸してアク抜きを行い、水気をしっかりと拭き取り、ジップロックなどの密閉容器にいれてから冷凍庫へ入れてくださいね。

1か月程度は保存できます。

ナスの栄養素

夏といえば、特にここ数年は気温が40度近くになる日も多くなり、熱中症警報がでるほどですよね。暑い中1日過ごすだけで疲れちゃいます。

ナスは秋のイメージが強いですが、夏にナスを食べると、熱中症対策になることを知っていますか?ナスに含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出し、水分バランスを整えてくれるんです。暑い日には水分だけでなく塩分も失いがちなので、ナスを食べることでバランスを保つことができます。そして体をクールダウンしてくれる効果があります。

それに、ナスにはナスニンという成分が含まれていて、免疫力アップやアンチエイジングに効果があります。夏の強い紫外線や熱から肌を守ってくれますよ。

サニー
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この夏はナスをたくさん食べて、暑さに負けない体を作りましょう!

ナスニンとは?

アントシアニン系のポリフェノールが皮に含まれており、強い抗酸化作用があり、健康な体を維持するのに役立ちます。美肌効果や免疫力の向上が期待できます。

そのほかにもビタミンE、葉酸、カリウム、銅、マグネシウムなども含まれていて、美肌や神経系の働きをサポートして、全体的な健康維持に必要な要素です。ナスは、栄養素がバランス良く含まれているので、日々の食事に取り入れることで、健康的な生活を送ることができます。また、ナスは油との相性も良く、油を使った調理法では、栄養素が抜け出るのを防ぐ効果もあります。

カリウム

塩分の摂り過ぎを調節し、高血圧予防に効果的です。

ナスには、100gあたり220mgのカリウムが含まれていて、きゅうりと比較しても多い値を示しています。

食物繊維

特に不溶性食物繊維がたくさん含まれているので、便秘解消や腸内環境の改善を助けてくれます。

ナスと東北の関係性

一世帯あたりなす消費量の全国平均は野菜の中で13番目に多い年間4,290g。最も消費量が多いのは千葉県で6,528g。2位は神奈川県で6,408g。3位以下は秋田県、新潟県、東京都の順。

順位都道府県消費量消費金額
1位千葉県(千葉市)6528g3212円
2位神奈川県(横浜市)6408g3199円
3位秋田県(秋田市)5619g2559円
4位新潟県(新潟市)5497g2780円
5位東京都(東京都区部)5238g2640円
6位埼玉県(さいたま市)5185g2584円
7位滋賀県(大津市)5104g2682円
8位青森県(青森市)5085g2552円
9位奈良県(奈良市)5072g2443円
10位大阪府(大阪市)5059g2386円
出典:2021年家計調査
統計局ホームページ/家計調査 統計表一覧
総務省統計局、統計研究研修所の共同運営によるサイトです。国勢の基本に関する統計の企画・作成・提供、国及び地方公共団体の統計職員に専門的な研修を行っています。

TOP10の中に東北の2県がランクイン。特に秋田県は毎年、上位にランクインすることからナスが好きな人が多いんですね!

なすの花寿司(秋田県)

「なすの花ずし」は輪切りにした大ぶりのなすを漬けて中に餅米、菊の花、南蛮(赤とうがらし)を重ねた漬け物。米を使用するため、「すし」と呼ばれています。「花っこ」「なすっこ」などと、秋田弁でもあります。

秋田では数多くの漬け物が存在しますが、その中でも「なすの花ずし」は正月には欠かせない一品です。なすの紫色、菊の花の黄色、赤とうがらしの赤色のコントラストが美しく、見た目も華やかでまさに祝い事にぴったり。まさに芸術品ですよね!

横手市では大正の終わりから昭和の初め頃から、丸みを帯びた巾着型の「新処なす」の栽培が盛んで、なすの収穫時期になると塩漬けをして、菊が咲く晩秋に漬けて正月に食されてきました。雪深い期間が長い秋田では独特の貯蔵技術で、長期保存が可能となり、「なすの花ずし」が定着しました。

本来は保存食のため塩味を強くしてしっかり漬けられていますが、最近では食べやすくするために即席漬けした花ずしが作られています。塩味とともに餅米ならではの麹の甘み、菊の香りの爽やかさが特徴で、冬には欠かせない漬け物の一つです。

\ケンミンショーでも紹介された花ずしをチェック/

ナス炒り(宮城県)

なすの旬は夏から秋で、地域によって育てられている種類もまったく異なります。

宮城県でナスの栽培が始まったのは、伊達政宗の時代、1590年頃と言われています。伊達家家臣の一人が博多から持ち帰ったナスが、長い年月をかけて東北の気候になじみ、独特の形になったと言われています。それが「仙台長なす」で、漬物にしたり、炒め物にしたりと様々な料理に使われていて、愛されています。

栄養価の高いナスを、皮ごと調理した物が「なす炒り」です。

油麩または、油揚げと一緒に醤油で炒めたシンプルな料理で、宮城では昔から常備菜として作られてきました。醤油を加えて炒めるだけでなく、砂糖やみりんを加えたり、味噌と一緒に炒めたり、くるみを加えたり…と、家庭によって味が違い、家庭の味を食べ比べるのも楽しい一品です。

※岩手県でも夏の常備菜です。

\なす炒りに必須な仙台麩はこちら/

ナスの赤しそ巻き(青森県)

津軽地方の夏の日常食です。夏場に大量に採れるナスとシソの葉を組み合わせ、昔から家庭ごとに違うレシピが伝えられてきました。ナスを棒状に切って味噌を付けて、シソの葉で巻いて焼くごくシンプルな料理です。赤シソで作られる事が多いですが、青じそ(大葉)でつくる場合もあります。普段の食卓に並ぶおかずです。

東北の伝統野菜(ナス編)

民田なす(みんでんなす)

山形県庄内地方には「民田なす(みんでんなす)」と呼ばれるナスがあります。しかし、民田なすは生産量が少なく、他の地域ではあまり知られていません。

丸く小さく可愛いナスは、300年以上の歴史を持ち、地域の食文化に欠かせません。

民田なすは、京都から来た宮大工が持ち込んだとされる一口ナスが起源で、鶴岡市の民田(みんでん)地区に由来しています。丸くて小さく、他のナスと比べ皮が厚いため、漬物にするととても美味しいです。実際、民田なすのからし漬けは、地元では非常に人気があり、お土産屋さんやスーパーなどで大人気の商品です。

手のひらに乗るくらいに成長したところで収穫をします。

主な産地:鶴岡市民田

収穫時期:6月下旬~10月上旬

食べ方:からし漬け、一夜漬け

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会津丸茄子(あいづまるなす)

会津丸茄子は、きんちゃく型の丸ナスで、焼く・煮る・炒める・ゆでるなど何の料理にでも合います。

主な産地:会津地域一円

旬 :7月上旬~9月中旬

選び方のポイント:表面が濃い紫色で、ツヤがある物。

食べ方:丸茄子の南蛮煮、丸茄子のしぎ焼きなど

仙台長茄子(せんだいながなす)

約400年、伊達政宗が文禄の役(1591年)に出陣した際、藩士の一人が博多から長茄子のタネを持ち帰り、長い年月を通して仙台の気候風土に合った独特の形になってきたと伝割りますが、明らかなことはわかっていません。

特徴:果皮、果肉ともしっかりしていて、漬け物にするとやや柔らかい食感になります。

果実は黒紫色でごく細長、先がとがっていて、6cmくらいの小なすで収穫します。

栽培地:宮城県内(仙台市近郊、名取市)

入手可能時期:7~9月(ほとんどが加工品で流通)

浅漬けが一般的ですが、その他、煮もの、天ぷら、田楽など

\仙台長茄子の醤油漬けをお取り寄せ/

まとめ

「なすごんげ」は、山形県庄内地方の郷土料理で、昔から親しまれてきました。

たくさんもらったナスを使い切りたいとき!冷蔵庫にナスしかない時!

あと一品足りないなぁ〜と思ったとき!

夏バテ予防にもなりますので、ぜひ作ってみてくださいね!

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