「涼むのもいいけど、海や森で思い切り体を動かしたい」
そんなアクティブ派にこそ知ってほしいのが、岩手県岩泉町の龍泉洞(りゅうせんどう)です。
龍泉洞といえば、洞内が約10℃という「天然クーラー」として知られていますが、その魅力は洞窟だけでなく、海・森・断崖がそろっていて、夏のアウトドアにぴったりの場所なんです。
この記事では、龍泉洞とセットで楽しめる三陸のアクティビティを料金・予約方法・所要時間まで紹介します。読み終えるころには、「見るだけの観光」ではない夏旅プランが描けているはずです。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
三陸アウトドアの拠点|龍泉洞周辺の3つの魅力
龍泉洞のまわりには、車で動ける範囲に“遊べる自然”が密集しています。ここでは3つの魅力ある遊び方を紹介します。
- 海であそぶ:浄土ヶ浜の「青の洞窟」さっぱ船、シーカヤックで奇岩めぐり
- 断崖を歩く:高さ約200mの絶壁が続く北山崎をトレッキング
- 泊まって遊ぶ:龍泉洞のすぐそばでキャンプ、テントサウナ、グランピング
浄土ヶ浜「青の洞窟」をさっぱ船でくぐる

三陸の名勝・浄土ヶ浜のもうひとつの絶景が青の洞窟(八戸穴)です。小型の磯舟「さっぱ船」に乗り込み、海面が青く発光して見える洞窟へ。透明度の高い海中に光が差し込み、水面が幻想的なブルーに染まる様子は、龍泉洞のドラゴンブルーとはまた違った感動があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人1人2,000円(税込) |
| 所要時間 | 約20分 |
| 予約 | 原則不可(現地・浄土ヶ浜マリンハウスで受付) |
| 運航期間 | 3月〜11月(12〜2月は冬季休業) |
予約ができない分、夏休みの週末は待ち時間が出ることもあります。海が荒れると欠航するので、当日の運航状況は事前に確認しておくと安心です。
シーカヤックで奇岩に“触れる”ジオ体験
「ボートで眺めるだけじゃ足りない」という方には、シーカヤックがおすすめです。浄土ヶ浜周辺には、カヤックでしか近づけない海蝕洞やロックガーデン、プライベートビーチが点在しています。
地元の三陸シーカヤックスクールが主催する体験では、インストラクターが同行するので初めてでも安心。自分の手で漕いで奇岩の真下まで進む感覚は、観光船とはまるで違う臨場感です。
- 料金:6,500円〜
- コース:90分〜
- 開催:3〜12月(不定休)・要予約
断崖を歩く|北山崎トレッキングで海岸線を堪能

体を動かすなら、三陸を代表する断崖・北山崎(きたやまざき)も外せません。高さ約200mの絶壁が約8kmにわたって続く、ダイナミックな海岸線です。見どころは3つの展望台。
第1展望台は駐車場から段差がなく、ベビーカーや車いすでも行けるバリアフリー仕様。さらに迫力を求めるなら、階段を下りて第2・第3展望台へ。海面の高さまで一気に下る736段の階段を踏破すれば、断崖を真下から見上げる絶景が待っています。
泊まって遊ぶ|龍泉洞のすぐそばで“ととのう”キャンプ
日帰りではもったいない。龍泉洞の徒歩圏には、夏のアウトドアにうってつけの宿泊施設が揃っています。
龍泉洞青少年旅行村でアウトドアを満喫
龍泉洞青少年旅行村は、龍泉洞まで遊歩道で徒歩約10分という近さ。岩泉町のシンボル・宇霊羅山(うれいらさん)を背にした全面フリーサイトで、ツリークライミングやサイクリングも楽しめます。注目は、龍泉洞の冷水を掛け流しで使うテントサウナ。
さおり名水百選の冷水でととのう体験は、ここでしか味わえません。
快適に泊まるならグランピングを選択
もう少し快適に過ごしたいなら、グランピングという選択肢も。岩泉町の「CYMBALS(シンバルス)」は、これまでの「ふれあいらんど岩泉」を再整備し、2025年4月にリニューアルオープンした体験型リゾートです。
ドーム型のグランピングテントや一棟貸しヴィラ、オートキャンプに加え、かつて大阪〜青森を結んだ寝台列車「ブルートレイン日本海」の客車に泊まれるのが大きな魅力。バギーや薪割りなどの体験も用意されています。
龍泉洞×アウトドア 1泊2日モデルプラン(盛岡発・レンタカー)

海と森を欲張りに巡る、おすすめの2日間です。バスは本数が少ないため、アウトドアを満喫するなら盛岡駅でのレンタカー利用が前提になります。
| 時間 | 行程 |
|---|---|
| Day1 10:30 | 龍泉洞着。涼しい洞内で地底湖を見学 |
| Day1 12:00 | 岩泉のグルメで腹ごしらえ |
| Day1 14:00 | 龍泉洞青少年旅行村にチェックイン、サイクリング |
| Day1 17:00 | テントサウナで“ととのう”→キャンプ泊 |
| Day2 9:00 | 浄土ヶ浜へ(車で約1時間) |
| Day2 10:00 | 青の洞窟さっぱ船&シーカヤック体験 |
| Day2 13:00 | 北山崎へ移動し断崖トレッキング |
| Day2 16:00 | 盛岡へ戻り、冷麺でしめて解散 |
夏のアウトドアで失敗しない5つの持ち物
アクティブな旅ほど、装備と段取りが満足度を左右します。涼スポット観光とは必要なものが違うので、ここで整理しておきましょう。
- 濡れてもいい服+速乾タオル…さっぱ船やカヤックでは水しぶきを浴びます
- かかとが固定できるサンダルかマリンシューズ…船の乗り降りや磯場で滑りにくい
- 日焼け止め・帽子・サングラス…海上は照り返しが強く、熱中症対策も必須
- スマホの防水ケース…水辺での落下・水没を防ぐ
- 羽織もの…龍泉洞の洞内は約10℃。海で火照った体には一枚あると安心
海のアクティビティは天候で中止になることもあるため、雨天時に龍泉洞や周辺施設へ切り替えられるよう、“晴れプラン・雨プラン”を両方用意しておくと当日あわてません。
よくある3つの質問
まとめ|今年の夏は三陸アウトドアへ
涼しい洞窟で英気を養い、海の洞窟をボートでくぐり、カヤックで奇岩に近づき、夜はテントサウナでととのう。見るだけの観光では得られない“やりきった一日”が、ここにはあります。
まずはシーカヤックとキャンプ(またはグランピング)の予約を押さえることから始めてみてください。予約と装備さえ整えば、あとは思い切り遊ぶだけ。
さおり龍泉洞から一歩踏み出す三陸アウトドアへ出かけてみませんか。

