やま君塩ゆではおいしいけど、毎日だとさすがに飽きてきて…
宮さんまとめて届いたのに、食べきれずダメにしちゃったことがあります…
「枝豆の王様」と呼ばれる山形県鶴岡市のだだちゃ豆。旬が短いうえに、産直や通販で届くときは一度にどっさり。ゆでて食べるだけでは、なかなか使い切れませんよね。
でも、地元ではだだちゃ豆を「おかず」や「主食」として食べる方法がしっかり根づいています。鶴岡市は2014年12月、食文化の分野で日本初のユネスコ創造都市に認定された町。だだちゃ豆の食べ方にも、その土地の知恵が残っているんです。
山形県庄内地方に暮らし、東北の食を発信している立場から、地元で親しまれてきたアレンジ5つと、短い旬を長く楽しむ保存のコツをまとめました。読み終わるころには、「多めに買っておこう」と思えるはずです。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
\旬は夏のわずか1ヶ月半。今年の分をチェック/
アレンジ前にやっておく「ひと手間」

だだちゃ豆の基本は、強火で3〜4分の塩ゆで。まずはこれが一番おいしい食べ方です。ただ、アレンジに回す分は「かために止める」だけで仕上がりが見違えます。炒めたり炊いたりすれば、そこでもう一度火が入るからです。
1|ゆで時間は通常より30秒〜1分短く、かために止める
2|水にさらさず、うちわで一気に冷まして香りを閉じ込める
3|ゆで汁はすぐ捨てず、1カップ取り分けておく(ご飯やスープに使えます)
基本のゆで方や品種ごとの味の違いは、前回の記事で詳しく書いています。
関連記事>だだちゃ豆の旬はいつ?地元が教える品種リレーと茹で方
地元流だだちゃ豆アレンジ5選

①だだちゃ豆ご飯|ゆで汁ごと炊くのが鶴岡流

鶴岡市の家庭料理を集めた「つるおかおうち御膳」にも載る地元の定番。豆を炊き込むのではなく、ゆで汁で米を炊いて最後に豆を混ぜる。この順番が香りを守るコツです。
4人分の目安は、うるち米200gともち米100g(計2合)に、さやから出した豆1カップ(さや付き300g)。水とゆで汁を各1カップ、しょうゆと酒を各大さじ1、塩小さじ3分の2、昆布5cmで炊き、炊き上がりに豆を混ぜて少し蒸らします。
さおりもち米を混ぜるのがポイント。冷めてももちっとして、おにぎりにすると本当においしいです
②だだちゃ豆のあんかけ|ハレの日のごちそう

こちらも鶴岡に伝わる一品。ゆでてさやと薄皮をむいた豆をすり鉢でつぶし、ラップで茶巾にまとめます。輪切りのゆで卵と一緒に器に盛り、あんをかければ完成。薄皮をむく手間はかかりますが、豆の緑と卵の黄色のコントラストが美しく、お盆やお客さまのときの一皿にぴったりです。
③ピリ辛ペペロンチーノ炒め|箸が止まらない

さや付きのままかために塩ゆでし、オリーブオイルでにんにくと鷹の爪を弱火で熱したところに投入して炒めるだけ。さやごと口に運んで、オイルごとしゃぶるのが正解です。
④クリームチーズおかか和え|3分でできる酒の肴

さやから出した豆に、常温に戻したクリームチーズとかつおぶし、しょうゆをひとたらし。混ぜるだけなのに、驚くほど手が込んだ味になります。
豆の甘みとチーズのコクは、キリッと冷やした庄内の日本酒と本当によく合います。夏のうちに一度は試してほしい組み合わせです。
関連記事>麓井酒造(酒田市)の日本酒おすすめ6選|生酛造りの名酒を徹底解説
⑤ずんだ風シェイク|子どもにも人気のデザート

すりつぶした豆に砂糖を加えた餡は、ずんだ餅でおなじみ。だだちゃ豆で作ると香りの濃さがまるで違います。手軽なのはシェイクで、薄皮をむいた豆と牛乳、砂糖、バニラアイスをミキサーにかけるだけ。冷凍の豆をそのまま使えるので、旬が終わってからも楽しめます。
| アレンジ | 豆の状態 | 手間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| だだちゃ豆ご飯 | さやなし+ゆで汁 | やや手間 | お盆・おもてなし |
| あんかけ | さやなし・薄皮なし | 手間 | ハレの日の一皿 |
| ペペロンチーノ炒め | さや付き・かため | 簡単 | 晩酌のおつまみ |
| クリームチーズ和え | さやなし | とても簡単 | あと一品ほしい日 |
| ずんだ風シェイク | 薄皮なし・冷凍可 | 簡単 | おやつ・季節外れ |
食べきれない分は「かためゆで冷凍」で3か月

だだちゃ豆は鮮度が命。生のまま置いておくと、その日のうちに香りが落ち始めます。届いた日に食べきれない分は、迷わずゆでて冷凍してください。
冷凍用は強火で1〜2分。かなり早いと感じるくらいで止め、ザルにあげて手早く冷まし、水気を切ってから保存袋に1回分ずつ小分けに。空気を抜いて薄く平らにするのが、凍る時間を短くして風味を守るコツです。
この方法なら3か月ほどおいしさが保てます。食べるときは自然解凍か、流水に1分ほどさらして塩をひとつまみ。卵焼きや炊きたてのご飯に混ぜるなら、凍ったまま加えて大丈夫です。
常温放置はいちばんの禁物。生のまま冷蔵庫に入れておくのも、一日ごとに香りが逃げていきます。「届いたら、その日にゆでる」が鉄則です。
\ゆでる手間なし。産地が急速冷凍したタイプも/
アレンジを楽しむなら「多めに」買うのが正解

アレンジを前提にするなら、買う量は少し多めがおすすめ。ご飯用・おつまみ用・冷凍用と分けておくと、短い旬を三度おいしく楽しめます。
味も香りもピークを迎えるのは、お盆前後に出回る「白山(しらやま)」。注文が集中するので、収穫が始まる前に予約枠を押さえておくと安心です。ふるさと納税なら、実質的な負担を抑えながら本場のものが届きます。
\本場の白山産は毎年完売。先行予約が確実です/
帰省の手土産として持っていくのもおすすめです。
よくある質問(FAQ)
まとめ|塩ゆでの先に、だだちゃ豆の本当の楽しみがある
①アレンジ用はかために止める/通常より30秒〜1分早く引き上げるだけで、炒めても炊いても豆がしぼみません。
②鶴岡の定番はご飯とあんかけ/ゆで汁まで使い切るのが地元流。香りがまるごと料理にうつります。
③3分でできるアレンジもある/炒めもの・クリームチーズ和え・ずんだ風シェイクなら、思い立った日にすぐ作れます。
④余った分はかためゆでで冷凍/1〜2分で止めて薄く平らに凍らせれば、3か月おいしさが持ちます。
夏のわずか1ヶ月半しか出回らないだだちゃ豆。ゆでるだけで終わらせず、ご飯にして、和えて、凍らせて。地元の知恵を借りれば、短い旬がぐっと長くなります。
\最盛期の白山が届くのは、予約した人だけ/

