やま君シルバーウィークに東北まで車で行きたいけど、渋滞ってどれくらい?
宮さんせっかく走るなら紅葉も見たい。でも日にちの選び方がわからない…。
2026年9月19日(土)から23日(水)は、11年ぶりとなるシルバーウィークの5連休です。飛行機や新幹線が取りにくいぶん「車で東北へ」を考えている方も多いと思いますが、この連休は渋滞も紅葉も、判断を間違えると丸1日を無駄にしかねません。
やっかいなのは、2026年8月の時点で高速道路会社のシルバーウィーク渋滞予測も、その年の紅葉見頃予想も、まだ発表されていないこと。どちらも9月に入ってからの公表になります。つまり今の段階では「過去のデータと標高」で読むしかありません。
山形県酒田市に暮らし、東北の観光に携わる立場から、この連休のドライブで押さえるべきポイントを整理しました。渋滞が起きる場所と時間帯、紅葉が本当に間に合う標高、そして意外と知られていない高速料金の落とし穴まで。読み終えるころには、出発時刻と行き先が決まっているはずです。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
\11年ぶりの5連休、山あいの宿から埋まります/
シルバーウィーク2026は9月19日〜23日|今年の5連休が混む理由

まず日並びの確認です。2026年は敬老の日が9月21日(月)、秋分の日が9月23日(水)。この2つの祝日に挟まれた22日(火)が祝日法の規定で「国民の休日」になるため、19日(土)から23日(水)までが途切れずつながります。
秋分の日が9月23日であることは、国立天文台が2025年2月3日に発表した「令和8年暦要項」で確定済みです。この形の5連休が成立したのは2015年が最後で、次は2032年といわれています。
東北道の渋滞は「福島トンネル付近」で起きる

関東から東北へ車で向かうときの渋滞は、実はほぼ場所が決まっています。NEXCO東日本が発表した2026年のゴールデンウィークとお盆の渋滞予測を並べると、東北道でくり返し名前が挙がるのは同じ一帯です。
| 時期 | 方向 | 区間 | 最大 |
|---|---|---|---|
| GW(5/2) | 下り | 二本松IC〜福島西IC | 10km |
| GW(5/5) | 上り | 福島JCT〜福島松川PA | 10km |
| お盆(8/8・9・13) | 下り | 二本松IC⇒福島西IC | 10km |
| お盆(8/15) | 上り | 福島飯坂IC⇒福島松川PA | 15km |
4つとも福島市の周辺、いわゆる福島トンネル付近です。長い上り坂とトンネルが重なって自然にスピードが落ちる区間で、交通量が増えるとそこから詰まっていきます。ちなみに東北エリア全体では、GW期間中に5km以上の渋滞が下り6回・上り8回の計14回と予測されていました。
さおり私も帰省シーズンに何度もここで止まりました。逆にいえば「福島を何時に通過するか」だけ決めておけば、東北道の渋滞は半分読めたようなものです。
渋滞のピークは往路の午前・復路の午後
時間帯の傾向もはっきりしています。2026年のゴールデンウィーク予測では、下り線のピークは午前中、上り線のピークは昼から夕方でした。お盆の予測でも、下り・上りともピーク時間帯は昼ごろとされています。
これをシルバーウィークに当てはめると、混みやすいのは初日19日(土)と20日(日)の午前中の下り、そして最終日23日(水)と前日22日(火)の午後から夕方の上りという形になります。5連休は真ん中の21日(月・祝)がいちばん動きが落ち着く日です。
なお、2026年シルバーウィークの正式な渋滞予測は、例年どおりなら9月上旬にNEXCO東日本から発表されます。出発前にもう一度、公式の予測で日付と区間を確認してください。
落とし穴|この5日間はETC休日割引が使えない
ドライブ計画でいちばん見落とされやすいのがここです。ETCの休日割引は土曜・日曜・祝日に地方部の料金が3割引になる制度ですが、交通が集中する時期は対象から外されます。
2026年度の適用除外日には、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始と並んでシルバーウィークの9月19日〜23日が入っています。5日間まるごと割引なしです。
高速道路会社の案内でも「ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークおよび3連休を除き休日割引を適用」と明記されています。往復で東京〜東北を走れば、3割引があるかないかで数千円の差。ガソリン代と合わせて予算を組み直しておくと安心です。
紅葉の「当たり日」は標高1,100m以上だけ

もうひとつの主役、紅葉の話です。結論から言うと、シルバーウィークに東北で紅葉を見たいなら行き先は標高で選ぶしかありません。色づきは高いところから始まり、1か月ほどかけて麓へ下りてくるからです。
| スポット | 車で行ける標高 | 9/19〜23の状態 |
|---|---|---|
| 八幡平・見返峠(岩手) | 約1,500m | ◎ 山頂付近は9月中旬〜下旬から色づく |
| 栗駒山・いわかがみ平(宮城) | 1,116m | ◎ 見頃は9月下旬〜10月上旬 |
| 鳥海ブルーライン・鉾立(山形) | 1,150m | ○ 色づき始め。見頃は10月上旬〜中旬 |
| 蔵王エコーライン(宮城・山形) | 〜約1,400m | ○ 山頂付近から色づき始め |
| 鳴子峡(宮城) | 約300m | × 見頃は10月中旬〜11月上旬 |
ドライブと相性がいいのは、車を降りてすぐ紅葉を見下ろせる八幡平アスピーテラインの見返峠と、駐車場が登山口を兼ねる栗駒山のいわかがみ平です。全長約27kmのアスピーテラインは、走っているあいだじゅう窓の外が秋という贅沢な道。バランスよく色づくのは例年9月下旬から10月上旬の2週間ほどとされています。
栗駒山は紅葉最盛期にマイカー規制が入ります。2025年は10月3日17時から19日17時までで、規制中はシャトルバス(環境保護協力金500円)に乗り換える形でした。シルバーウィークはその手前にあたるため、例年どおりなら自分の車でいわかがみ平まで上がれます(2026年の日程は栗原市の発表で要確認)。
逆に、鳴子峡や山寺のような低い場所の名所は、この連休ではまだ緑です。ここを目的地にすると「渋滞に耐えて着いたのに夏の景色」になりかねません。
\標高の高い宿は部屋数が少なめです/
渋滞と紅葉を両取りする3日間の組み立て方

ここまでの材料を、そのまま日程に落とし込みます。連休のどこを走り、どこで泊まるかという話です。
19日(土):早朝に出発し、午前中のうちに福島を通過。初日は麓の温泉に着いてしまう。
20日(日)〜21日(月・祝):朝いちで山岳道路へ。山の上は午後にガスがかかりやすいので、紅葉は午前が勝負。21日は連休で最も交通量が落ち着く日。
22日(火):午前中に帰路へ。上りのピークは23日午後なので、1日早めるだけで流れが違う。
拠点にするなら、八幡平を狙うなら安比高原や八幡平温泉郷、栗駒山なら鳴子温泉郷やくりこま高原のあたり。どちらも山の入口まで車で30分〜1時間の距離です。山あいの宿は客室数が少なく、5連休となれば早い段階で埋まります。行き先が決まったら、宿だけでも先に押さえておくのが賢明です。
関連記事>シルバーウィーク2026は東北温泉へ|5連休の宿予約術
\栗駒山を狙うならこのエリアが拠点/
よくある質問
まとめ
2026年のシルバーウィーク、東北ドライブの要点は3つです。渋滞は福島トンネル付近で起き、下りは午前・上りは午後がピーク。紅葉が間に合うのは標高1,100mより上だけ。そしてこの5日間はETC休日割引が使えません。
裏を返せば、早朝に走って高いところへ行き、帰りを1日前倒しにすれば、混雑のピークをほとんど踏まずに秋の東北を味わえるということ。11年ぶりの5連休を、渋滞の記憶ではなく紅葉の記憶で終わらせるために、日程と宿だけは先に決めてしまいましょう。
\満室になる前に日程だけ確認/

