やま君山形の芋煮会って、そもそもいつやるものなんだろう…?
宮さん秋に旅行するなら、あの大鍋のお祭りも見てみたい!
結論から言うと、山形の芋煮会シーズンは9月から10月。里芋が穫れはじめる9月に幕が開き、10月いっぱいまで河川敷のあちこちから煙が上がります。
山形県酒田市に暮らしながら東北の食を発信している私にとって、芋煮会は「秋が来たな」と実感する行事そのもの。職場でも、ご近所でも、学校でも、誰かが必ず「今年はいつやる?」と言い出します。
この記事では、芋煮会シーズンの時期、2026年の「日本一の芋煮会フェスティバル」の日程、内陸と庄内で味が違う理由、そして遠方の方がおうちで再現する方法までまとめました。予約や宿の確保が動き出す前の今こそ、予習にちょうどいいタイミングです。

荒生沙緒利
SAORI ARAO
- 山形県アンバサダー@東北観光推進機構 東北PR局
- フリーアナウンサー
- 山形県酒田市在住
山形の芋煮会はいつ?本番は9月〜10月

芋煮会の時期が秋に決まっているのは、主役の里芋の都合です。里芋の旬は秋から冬にかけてで、最盛期はおおむね9月下旬から11月ごろ。山形県産の里芋も9月から収穫が始まります。
| シーズン | 9月上旬〜10月下旬(ピークは9月中旬〜10月中旬) |
| 主役の食材 | 里芋(旬は9月下旬〜11月ごろ) |
| 場所 | 河川敷・公園など屋外 |
| 単位 | 職場・学校・ご近所・家族など |
| 2026年の大イベント | 日本一の芋煮会フェスティバル(9月20日) |
芋煮会のルーツは1600年代半ばまでさかのぼります。最上川の舟運に携わった船頭たちが、荷待ちの間に船に積んできた棒ダラと地元の里芋を河原で煮て食べたのが始まりと伝わり、中山町は「いも煮会発祥のまち」を掲げています。牛肉を使うようになったのは昭和のはじめごろからだそうです。
11月に入ると河原は一気に冷え込み、鍋よりも先に人間が冷えてしまいます。「やろうやろう」と言いながら日程を決めかねているうちにシーズンが終わる——山形あるあるです。
2026年の日本一の芋煮会フェスティバルは9月20日(日)

旅行に合わせて見に行くなら、目指すのは山形市の「日本一の芋煮会フェスティバル」。第38回となる2026年は9月20日(日)、山形市馬見ヶ崎川河川敷(双月橋付近)で開催されます。
| 開催日 | 2026年9月20日(日) |
| 会場 | 山形市馬見ヶ崎川河川敷(双月橋付近) |
| 整理券配布 | 8:30〜(なくなり次第終了) |
| 配食開始 | 9:20〜(なくなり次第終了) |
| 協賛金 | 事前チケット600円以上/当日700円以上で整理券1枚 |
| 提供予定 | 約30,000食 |
名物は直径6.5メートルの三代目大鍋「鍋太郎」。重さは4トンあり、かき混ぜるのも取り分けるのも人力では追いつかないため、バックホー(油圧ショベル)が調理器具として登場します。重機が芋煮をすくう光景は、何度見てもテレビの絵になるなと思ってしまいます。
整理券は数量限定で、なくなり次第終了です。当日ふらりと行って並ぶより、事前受付のチケットを確保しておくほうが確実。開催内容は変更されることもあるので、直前に公式サイトで最終確認をしてから出かけてください。
さおり当日どうしても山形まで行けない、という方もご安心を。会場と同じ山形市には、ふるさと納税の返礼品に芋煮セットを用意している自治体としての顔もあります。
\当日行けなくても、家で本場の味/
内陸と庄内で味が違う|山形の芋煮論争
山形の芋煮でいちばん盛り上がるのが、味付けの話です。同じ県内なのに、内陸と庄内ではまるで別の料理になります。
| 内陸(山形市など) | 庄内(酒田・鶴岡など) | |
| お肉 | 牛肉 | 豚肉 |
| 味付け | しょうゆ | 味噌 |
| 特徴の具材 | ささがきごぼう・こんにゃく・ねぎ | 上記に加えて厚揚げ・にんじん |
どちらが本物かをめぐる言い合いは「芋煮戦争」と呼ばれ、毎年SNSがにぎわいます。とはいえ実際のところ、庄内で暮らしていると豚肉と味噌の汁っぽい芋煮が体にしみますし、内陸でいただく牛肉としょうゆの甘辛い一杯もまた格別。優劣ではなく、そもそも別のごちそうだと思っています。
ちなみに秋の東京駅では、山形牛を使った内陸風の味を駅弁で味わうこともできます。詳しくは関連記事>山形牛いも煮弁当の実食レポートもどうぞ。
河川敷デビューの持ち物と段取り

「道具がないから無理」と思われがちですが、山形では意外とハードルが低いんです。秋になると県内のスーパーに芋煮会コーナーができ、里芋・牛肉・こんにゃく・ねぎがセットになった食材が並びます。
- 鍋・かまど・おたま(スーパーで貸し出しがある場合も)
- 薪や炭(スーパー・ホームセンターで購入)
- ゴザやレジャーシート
- 食材セット(里芋・牛肉または豚肉・こんにゃく・ねぎ)
- 紙皿・割り箸・ゴミ袋・軍手
- 羽織るもの(河原の夕方は本当に冷えます)
山形市内のスーパーには、買い物客向けに鍋やゴザを無料で貸し出してくれるお店もあり、食材セットの予約もシーズン前から受け付けています。手ぶらに近い状態でも成立してしまうのが、芋煮会の懐の深いところです。
河川敷は場所によって火気の扱いのルールが異なります。直火の可否、駐車場、ゴミの持ち帰りは事前に自治体の案内を確認してください。後片付けまでが芋煮会、というのが地元の共通認識です。
〆はどうするの?——内陸のしょうゆ味はカレールウとうどんを投入して「カレーうどん」に、庄内の味噌味はごはんを入れて雑炊にするのが定番。この〆を楽しみにしている人、かなり多いです。
遠方でもできる|おうち芋煮という選択肢

山形まで行けない年でも、芋煮は家で十分に楽しめます。里芋・こんにゃく・ねぎ・お肉さえ揃えば作れる、素朴な鍋料理だからです。
とはいえ、里芋の下ごしらえで手が痒くなったり、味付けが決まらなかったりでつまずく方も多いところ。そこで便利なのが、ふるさと納税の返礼品になっている芋煮セットです。芋煮フェスティバルの舞台でもある山形市には、山形産の里芋を使った2〜3人前の芋煮セットがあり、寄付をしながら本場の食材が手に入ります。
里芋そのものの調理に慣れておきたい方は、関連記事>里芋のほんのり甘辛煮(レンジ下ゆでで20分)もあわせてどうぞ。同じ山形のお米や果物を返礼品で選ぶなら、関連記事>つや姫のふるさと納税の選び方も参考になります。
\山形産の里芋が入った芋煮セット/
さおり庄内の味噌仕立てで作るなら、合わせる地酒は地元・麓井酒造の生酛造り。芋煮の脂を、きれいに流してくれます。
よくある質問
まとめ|9月の予定に「芋煮」を書き込もう
山形の芋煮会について、最後にもう一度おさらいします。
- シーズンは9月〜10月、ピークは9月中旬〜10月中旬
- 2026年の日本一の芋煮会フェスティバルは9月20日(日)
- 内陸は牛肉としょうゆ、庄内は豚肉と味噌
- 道具はスーパーの貸し出しでそろうことも多い
- 遠方ならふるさと納税の芋煮セットで本場の味を再現できる
河原で湯気の立つ鍋を囲むと、山形の秋がちゃんと始まった気がします。今年の9月、カレンダーに「芋煮」の二文字を書き込んでみてください。現地に行けない年でも、山形産の里芋が届けば食卓はちゃんと秋になります。
\今年の秋は山形の味を食卓に/

